運転席重視のインテリアデザインを採用
インテリア回りのデザインも基本的に従来のモデルを受け継ぎ、BMWの文法に従ったデザイン処理がなされている。センタークラスターの部分をやや運転席側に向けたドライバーオリエンテッドのデザイン処理がなされたのはその典型。乗り込んだ瞬間にBMWであることが分かる。
運転席の高さは適度な高さが維持された。乗降時には自然な姿勢で乗り降りすることができ、それでいて前方に視界の開けた運転のしやすさを感じさせるクルマである。しかしながら、視界の点では運転のしやすさがあるとはいえ、2mに近い全幅は決して運転のしやすいものではない。都市部の狭い道路や駐車場では持て余しそうなサイズだ。
新形状のATセレクターを採用で操作性がアップした
インテリアでは本革シートやiDriveのコントローラーによって操作できるHDDカーナビなどが全車に標準で装備されている。これらは初代モデルではグレードによってオプション設定されていたもので、装備や仕様は大幅に向上している。
このほかATのセレクターレバーが新しくなったのもポイント。7シリーズのようにステアリングのコラムの裏側に移動したわけではないが、センターコンソールに置かれたレバーの形状が新しくなり、操作しやすいものとされた。