日産 新型エクストレイル 走り

デザインはキープコンセプトだが、質感が格段にアップしたインテリア

日産 新型エクストレイル フロントマスク

 エクストレイルは5大陸167カ国で発売され、5年間で80万台を超える販売台数を記録している。このエクストレイルが8月下旬に2代目にバトンを託す。その欧州仕様にギリシャで乗った。売れっ子だけにデザインはキープコンセプトだ。だが、ボディはひと回り大きくなり、面質も豊かになった。風格も増している。間もなく登場する日本仕様は、先代に近いデザインのフロントマスクが与えられるはずだ。

日産 新型エクストレイル リアビュー
日産 新型エクストレイル フロントビュー
日産 新型エクストレイル リヤビュー(走り)

 ドアを開けて驚いたのは、インテリアの質感アップである。大幅にクオリティを高め、見栄えも手触りもよくなった。インパネの表面にソフトな素材を採用し、クロームの加飾も高級ムード満点だ。初代モデルはセンターメーターだったが、2代目は運転席の前に大型の2眼メーターを並べている。ただし、キャビンは今までと大差ない広さだ。シートがグレードアップされ、座り心地はよくなった。後席も気持ちよく座れる。驚かされたのはラゲッジルームだ。上下2段構造のダブルラゲッジとしたことと相まって容量が大幅に増えた。

日産 新型エクストレイル インパネまわり
日産 新型エクストレイル シート
日産 新型エクストレイル ラゲッジルーム

余裕の走りを見せつける!

日産 新型エクストレイル エンジン

 パワーユニットは、2Lの4気筒DOHCが主役だ。欧州仕様はガソリンエンジンのほか、ルノーと共同開発したディーゼルターボを積んでいる。また、2.5Lのガソリンエンジンをトップの座に据えた。125kW/230N・M(166ps/23.7kg-m)を発生する2.5LエンジンはCVTとの相性がいい。全域にわたって豊かなトルクを発生し、冴えた加速を見せつけた。余裕あふれる走り出し、クルージング時の静粛性も高い。ギリシャでは試乗できなかったが、デュアリス譲りの2.0Lのガソリンエンジンも満足できる実力の持ち主だろう。

悪路にも負けない上質な乗り心地

 ディーゼルターボは2種類のチューニングメニューを用意した。6速MT車の方がパワフルだが、ドライバビリティが際立っていいのは6速AT車(110kW/320N・m=150ps/32.6kg-m)だ。登坂路やオフロードでトルクの落ち込みがなく、気持ちいい走りを見せつけた。環境性能も優秀なので、日本での発売を期待したい。フットワークも軽快である。オフロードではフィードバック制御を加えた進化版の「オールモード4×4-i」が卓越した踏破能力を見せつけた。荒れた路面での乗り心地も上質だ。日本での発売が待ち遠しい。

日産 新型エクストレイル フロントビュー
日産 新型エクストレイル 高い踏破能力
日産 新型エクストレイル 走り
 
日産 新型エクストレイル フロントビュー
新車見積もり
2日以内のスピード回答
よくわからない諸費用を含めてお見積もり
新車見積もりはこちら