【新車速報! トヨタ 新型 ヴォクシー】ヴォクシー「ZS」 エクステリア

ヤングファミリーに熱く支持された初代「ヴォクシー」

 ヴォクシーは、トヨタの若者向けディーラー網「ネッツ」店で取り扱われる。01年秋にデビューした初代モデルは、めーカーの狙い以上に若いファミリー層を中心に絶大な支持を集めた。ウルフルズのトータス松本氏や反町隆史氏など、若くてワイルド、そして家族にもやさしそうなイメージを持つCMキャラクターを採用したことも、ヴォクシーのイメージアップに強く貢献しただろう。
 新型ヴォクシーでは、兄弟車「ノア」との外観上の差別化をより強力に推し進め、ヴォクシーユーザーが求める「らしさ」をさらに強調している。
【新車速報! トヨタ 新型 ヴォクシー】ヴォクシー「ZS」 リアビュー

ファミリーミニバンの王道をゆく

 トヨタは6月27日、同社の人気ミディアムサイズミニバン「ヴォクシー」および兄弟車の「ノア」をフルモデルチェンジし、同日より発売する。

 約5年半ぶりに登場する新型「ヴォクシー」「ノア」が目指したのは「乗る人すべてにやさしい、ミニバンの”真打”」。ミニバンを使用する全ての要求を満たし、さらに時代に即した安全性や環境性能も充実させる。新型「ヴォクシー」「ノア」は、ファミリーミニバンの『王道』をゆく仕上がりを目指す。

【新車速報! トヨタ 新型 ヴォクシー】エアロボディのフロントマスク
【新車速報! トヨタ 新型 ヴォクシー】標準ボディのフロントマスク
【新車速報! トヨタ 新型 ヴォクシー】標準ボディのリアビュー

「上質で親しみやすい」エクステリア

 上質で親しみやすいデザインを目指した兄弟車「ノア」に対し、クールで個性的な存在感をアピールするのが「ヴォクシー」だ。
 トヨタの中でも若者向けモデルを数多く扱うネッツ店で売られるヴォクシー。同店で扱われる「bB」を思わせる、大胆で力強い立体的な造型のフロントマスクと、先代から受け継ぐ2段積みデザインのヘッドライトを特長とする。

 さらに標準ボディに加え、ワイド化されたエアロボディも用意されている点がトピックスだ。

【参考】ヴォクシーの兄弟車「ノア」の情報はこちらをチェック!

【速報:トヨタ 新型 ノア 新車情報】 家族を思いやる「王道」ミニバン、デビュー! 2種のボディを持つ、進化した新型「ノア」

【新車情報】 (2007.06.27)

トヨタは6月27日、同社の人気ミディアムサイズミニバン「ノア」および兄弟車の「ヴォクシー」をフルモデルチェンジし、同日より発売する。目指したのは「乗る人すべてにやさしい、ミニバンの”真打”」! >> 記事全文を読む


 ボディサイズは、標準タイプで全長x全幅x全高が4595x1695x1850mmの5ナンバーサイズ。ホイールベースが2825mmである。初代「ヴォクシー」に比べ全長でわずか15mm拡大したに過ぎず、全高、全幅、ホイールベースについては初代と変わらない。
 いっぽうワイドボディとなったエアロ付きグレードは、標準タイプに比べ全幅で25mm (1720mm)、全長においても45mm拡大。2.0リッター車ながら3ナンバー登録となる。
 ヴォクシー専用色「ダークバイオレットマイカメタリック」を始め、全部で7色を用意する。

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インテリアも「クールでモダン」

 インテリアは、新世代のミニバンらしい新鮮で上質な印象だ。インパネは「クールモダンレイヤー」と呼ぶ薄い3層の立体構造で、先進性とワイドな広がり感を与える。もちろん、先代で好評だった多彩な収納能力もさらに進化を遂げている。
 また、運転席ヒップポイントは従来型より30mm低くなり、乗降性も向上。さらに、大きなドアミラーをフロントピラー付けからドアパネル付けに変え、さらにピラーのガーニッシュ自体を細くすることで、左右の三角窓周辺の視認性も向上している。

 後席スライドドアの開口幅は、先代に比べ30mm拡大。いっぽうのステップ高は30mm低く設定された。さらに子供用のアシストグリップをセンターピラーの低い位置に設定するなど、乗降性にも細やかな配慮が加わる。

 室内では、「ワンタッチタンブルシート(中央折り畳み式)」と、「ロングスライドマルチ回転シート(チャイルドケアモード付き)」の2種類のシートアレンジを用意する。
 両者ともセカンドシートの中央は折り畳み式。これにより、左右にチャイルドシートを装着しても、サードシートへと容易に移動出来るアクセス性を確保した点も新しい。
 このほか、ロングスライドマルチ回転シートに備わるチャイルドケアモードに注目したい。これは、セカンドシート左右の各シートがレバー操作で外側に回転させられるというもの。チャイルドシートへと子供を乗せ降ろしする際の負担を軽減してくれる、実にスグレモノな機能だ。
 サードシートは、ワンタッチのレバー操作で自動的に跳ね上がる便利な「ワンタッチスペースアップシート」を採用。女性の手でも簡単に左右跳ね上げ収納が可能となったのは朗報だろう。

 先代後期モデルより追加された5人乗り2列シート仕様「TRANS-X」グレードも、新型でも引き続き設定される。3分割のラゲッジボードをアレンジすることで、ベットモードやテーブルモードなど、多彩なアレンジを愉しむことが可能だ。

【新車速報! トヨタ 新型 ヴォクシー】ウォークスルーモード
【新車速報! トヨタ 新型 ヴォクシー】チャイルドケアモード
【新車速報! トヨタ 新型 ヴォクシー】テーブルモード(2人乗り)のTRANS-X

走りも燃費もイケてる! トヨタ初採用「バルブマチック」エンジン

 新型ヴォクシーでは、全車新開発の2.0リッターエンジン2機種を採用した。
 ベーシックな「3ZR−FE」エンジンは、Dual VVT-i(吸・排気連続可変バルブタイミング機構)を採用し、吸・排気効率を高め、バルブタイミングを最適に制御。燃費と全域のトルクを確保した実用性の高いエンジンを目指した。
 さらに、トヨタ初の連続可変バルブリフト機構「バルブマチック(VALVEMATIC)」を採用した「3ZR−FAE」エンジンを、上位のスポーティ版「ZS」グレードに搭載する。
 VALVEMATICは、スロットル開度を一定のまま、走行状況に応じてバルブリフト量を連続的に変化させ、吸入空気量をコントロールすることで燃焼効率を高め、無駄なく高出力と低燃費を実現するというもの。
 最高出力158ps(116kW)/6200rpm、最大トルク20.0kg-m(196N・m)/4400rpmを発生させるいっぽう、10.15モード燃費はクラストップレベルの14.2km/Lを実現する(FFモデル)。
 組み合わされるトランスミッションはともにSUPER CVT-i(自動無段変速機)。さらに、エアロ付き「ZS」および「Z」グレードには、7速スポーツシーケンシャルシフトマチックも採用。手元のシフトか、ステアリングについたパドルシフトにより、マニュアル感覚のシフトも愉しむことが可能となっている。
 走りの楽しさをアピールするいっぽう、環境性能も抜かりない。全車で「平成22年度燃費基準+20%」を達成。さらに「平成17年基準排出ガス75%低減レベル」認定を取得。全車がグリーン税制による減税措置対象車となった。なお全車ともレギュラーガソリン仕様である。

【新車速報! トヨタ 新型 ヴォクシー】連続可変バルブリフト機構「バルブマチック(VALVEMATIC)」を採用「3ZR−FAE」エンジン
【新車速報! トヨタ 新型 ヴォクシー】7速スポーツシーケンシャルシフトマチック付きSUPER CVT-i(自動無段変速機)
【新車速報! トヨタ 新型 ヴォクシー】ステアリングのパドルシフト

ホントは標準装備が嬉しかったケド・・・事故を未然に防ぐ「S-VDC」を全車にオプション設定!

 サスペンション形式は前:マクファーソンストラット式、後:トーションビーム式。これに、全車オプションで電動パワーステアリングやABS、VSC(横滑り防止装置)、TRC(駆動力制御)などを協調制御させ、滑りやすい路面やコーナリング時などで事故を未然に防ぐ「S−VSC」が設定される。なお4WDモデルではさらに、前後の駆動配分を制御するアクティブトルクコントロール4WDシステムとも協調を図る。
 いっぽうで、トヨタの“GOA”全方位コンパティビリティボディ構造により、万が一での衝撃を吸収。さらに歩行者傷害軽減ボディ構造とするほか、サイド・カーテンエアバッグも全車でオプション設定される。

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【新車速報! トヨタ 新型 ヴォクシー】後席確認ミラー

「G-BOOK mX/mX Pro対応HDDナビ」など、先進の装備も充実

 装備面でも、新型ヴォクシーは至れり尽くせりだ。「インテリジェントパーキングアシスト」と呼ばれる後退駐車支援システムや、マップオンデマンド搭載のG-BOOK mX/mX Pro対応HDDナビ、左右独立温度コントロールフロントオートエアコンなど、高級車並みの充実装備が設定されている。

 価格は、標準タイプの2列シート版「TRANS-X」が199.5万円、3列シート版のベーシックグレード「X」が203.7万円、快適装備が充実した売れ筋グレード「X “L Edition”」が220.5万円、豪華版「V」が260.4万円となる。
 いっぽうエアロボディのベーシック版「Z」が233.1万円、バルブマチック付き高性能版エンジンが搭載される「ZS」が245.7万円である (※全てFF車の場合・消費税込み価格)。
 このほか、ZSやXにはサイドリフトアップシート装着車も設定される。
 月販目標台数は5000台。販売は、全国のネッツ店で行われる。

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( レポート:CORISM編集部/写真:平野 陽・CORISM編集部・トヨタ自動車 )

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代表グレード
ZS(FF)
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
4640x1720x1850mm
車両重量[kg]
1590kg
総排気量[cc]
1986cc
最高出力[ps(kw)/rpm]
158ps(116kW)/6200rpm
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
20.0kg-m(196Nm)/4400rpm
ミッション
7速スポーツシーケンシャルシフトマチック付きSUPER CVT-i(自動無段変速機)
10・15モード燃焼[km/l]
14.2km/L
定員[人]
8人
税込価格[万円]
245.7万円
発売日
2007/6/27
レポート
CORISM編集部
写真
平野 陽/CORISM編集部/トヨタ自動車
取材協力
トヨタ自動車