特別仕様車は価格や装備の面では魅力的なことが多い!
夏や冬のボーナスシーズンや年度末になると、各メーカーから数多くの特別仕様車が発売されます。
特別仕様車とは特定のグレードをベース車とし、それに普段はメーカーオプションで用意されている、ナビやサンルーフ、アルミホイール、エアロパーツなどが特別に標準装備されているモデルのことです。
そして価格は普通にそれらのアイテムをオプションで装着するよりも割安に設定されている場合が多いので、一般的にはお買い得なモデルと言われています。
さらにモデル末期や販売が思わしくない車種の場合は、オーディオなどを追加しながらもベース車より価格が安い特別仕様車が発売されていることもあります。
また、中にはそのベース車にはそのアイテムの設定がないものの、特別仕様車にだけ装備されている場合もあります。例えば、今発売されているレガシィの特別仕様車、2.0iB-SPORTは、ベース車の2.0iにはオプションでも装着できないパドルシフトが特別に装備されています。
このように価格の面でも装備の面でも魅力は大きいので、自分が欲しいと思っている車種に特別仕様車が設定されている場合は、絶対に見逃してななりません。
自分が欲しい装備がどうかの見極めが大事
ただし注意しなくてはならないのは、ほとんどの特別仕様車が複数のアイテムを特別装備していることです。そのため、そのすべてが自分にとって本当に必要かどうかを見極めなくてはなりません。
例えば、自分としてはカーナビだけが欲しかったものの、特別仕様車にはカーナビに加えてディスチャージヘッドランプやアルミホイールが付いてお買い得な価格設定だったので、特別仕様車を選んでしまった、という人も多いのです。
もちろん、そのアイテムが自分にとって必要なら万々歳ですが、結果的には抱き合わせの装備が付いた特別仕様車のほうが高くなってしまう場合もあるので、ジックリと特別装備の内容を吟味してみましょう。
また、最近はHDDナビなどを特別装備する車種も増えてきていますが、多機能なナビを使いこなす自信のない人なら、ディーラーオプションのシンプルなナビを選んだほうが安くなることもあります。
落とし穴もあるので注意!値引きも可能だ!
ほかにも特別仕様車では、注意したいことがあります。特別仕様車の中にはベース車に標準装備されていた、オーディオやアルミホイールなどが省略されて標準装備されていない場合もあるのです。
あまり数は多くありませんが、ときどき特別仕様車の価格を安く設定するためにベース車の装備を剥ぎ取っている場合もあるので、特別仕様車を検討する際は追加装備だけではなくベース車との標準装備品も比較しておく必要があります。
また、特別仕様車はボディカラーが限定されている場合も多いです。ベース車では9色から選べるのに、特別仕様車は4色というようなことがザラにあります。
値引きに関してもセールスマンは、「お買い得な特別仕様車なので値引きは厳しい」と言ってくるかもしれませんが、特別仕様車はメーカーで設定している一種のグレードなので、期間や台数が限定されているモデルではない限り、ベース車と同等の値引き額が期待できるでしょう。だいいち、特別仕様車のほうが値引きが渋ければ、ベース車のほうがお買い得な場合も出てきてしまいます!
ともあれ特別仕様車の大部分はお買い得なケースが多いので、このような点を注意していれば、上手い買い物ができるクルマといえるでしょう。