フィジケラ5位、コバライネンは中団から抜け出せず

 ルノー・ジャポンは、先日行われた2007 F1オーストラリアグランプリの結果を発表した。

 昨シーズン、2年連続となるダブルタイトルを獲得したルノーF1チーム。チャンピオンのアロンソがマクラーレンに移籍、タイヤがミシュランからブリヂストンにかわり新たな挑戦の年となるINGルノーF1チームは、開幕戦オーストラリアグランプリでやや厳しいスタートを切った。予選の結果は、6位、13位。決勝レースでは、上位、中団からのスタートとなったフィジケラ、コバライネン両ドライバーは、スタートを上手く決め、コバライネンは一周目で二つ順位を上げ11位となった。しかし、それ以降大きく順位を上げることはできなかった。

INGルノーF1チーム
新型ルノー「R27」

 ピットストップは、両ドライバーとも2回。スタートと1回目のピットストップではハード(ゴムの硬いタイヤ)を使用し、2回目のピットストップではソフトが使用された。決勝レースの結果は、フィジケラは、クビサのリタイヤで5位に浮上後、最終ラップまでフェラーリのマッサを押さえ込み5位入賞。コバライネンは、1回目のピットストップ後ポイント獲得圏内を走っていたが、ミスにより順位を下げ10位でフィニッシュとなり惜しくもポイント獲得にはならなかった。

 オーストラリアグランプリの結果から、今シーズンを戦う上での課題が明らかになったというINGルノーF1チーム。その課題解決に向けた作業は、3月27-29日まで行われるマレーシアのテストから早速始められるとのこと。

 次戦マレーシアグランプリは、4月8日(日)行われる。

ジャンカルロ・フィジケラのコメント

 レース結果は、我々の予想より状況が厳しいことを示している。上位チームと同じペースでは走れないことはわかっていたが、そこそこのポジションにはいけると思っていた。けれど、今はまだまだ沢山やらなければならないことがある、ということがわかった。個人的には、今日の結果は、クルマの状況を考えると最高の結果だと思うが、実はスタートからずっとマシンのグリップと格闘していた。マシンのハンドリングは良く信頼性も高かったが、上位に並んだほかのチームも状況は一緒だった。次のレースから彼らに追いつけるように期待している。
 

ヘイキ・コバライネンのコメント

 このレースは私のグランプリレースデビューだったが、ほとんど覚えていない。いいレースではなかったから。たくさんのミスをしたし、レース中順位を上げられると期待していたものの、自身のパフォーマンスを十分コントロールできていなかった。スタートからずっとマシンにてこずっていて、後続車を抑えるのにも苦労した。次のレースは、これ以上悪くはならないと思う。前向きに、仕事に一生懸命取り組み、そしてマレーシアでは良いレースウィークエンドにできるよう努力する。10日後のマレーシア、セパンサーキットでのテストでは、3日間ともドライブすることになっている。このサーキットを覚えるのに良い機会だし、その後のセパンでのレースへ向けた良いスタートが切れる。デビュー2戦目となる次戦マレーシアの目標は、全てにおいてレベルを上げていくことだ。