「BMW Hydrogen 7」の燃料となる液体水素は、2007年後半追加予定

 BMWは2月27日、エアプロダクツが導入し、BMWもプロジェクトに協力している、アメリカ国内で最新の水素ステーションをカリフォルニア大学アーバイン校に正式オープンしたと発表した。

 BMW北アメリカの会長兼CEO、全米自動車工業会会長のトム・パーヴェス氏は「持続可能なモビリティ、そして代替燃料の広範な認知へのマイルストンとなる本プロジェクトチームのメンバーであることを誇りに思っています。我々BMWは、長期的に見て水素が石油を代替すると思っています。これの実現に向けて、水素を基盤とした経済へのスムーズな移行を果たすために、我々は今ここで前に進むことが重要となるのです。最新のエアプロダクツのステーションに採用されているテクノロジーは、この移行が始められたという証明であり、今後もBMWはCleanEnergyのゴールを促進するイニシアチブの開発および支援を行っていきます」と述べた。

 昨年、BMWは世界初の高級水素自動車「BMW Hydrogen 7」を発表しており、代替燃料源の研究開発の開始当初より、自動車のエネルギー源として液体水素に着目していた。この「BMW Hydrogen 7」は、液体水素でもガソリンでも走ることができる内燃機関を備えているという。

 このたびオープンした新ステーションは、高圧および液体で水素を供給する能力を備えた、アメリカ国内でも初となる水素ステーションで、補給デモ用にもアクセスしやすい場所に設置された。現在新ステーションでは高圧水素ガスが供給されているが、2007年後半には「BMW Hydrogen 7」に使用される液体水素が追加される予定とのこと。

 また、米国エネルギー省とカリフォルニア州南岸大気管理局が共同で導入し、BMWのほか自動車メーカーが支援を行っている。