【BMW 3シリーズ カブリオレ 新車試乗レポート】335iカブリオレ ロードインプレッション
【BMW 3シリーズ カブリオレ 新車試乗レポート】335iカブリオレとテスター こもだ きよし氏

新型335iカブリオレを駆るテスター、こもだ きよし氏

【BMW 3シリーズ カブリオレ 新車試乗レポート】335iカブリオレ 走り(クーペ)

突然の降雨時でも、3シリーズカブリオレならスイッチ操作ひとつでクーペに変身出来る。

【BMW 3シリーズ カブリオレ 新車試乗レポート】335iカブリオレ 走り(オープン)

335iに搭載されるのは、4.0リッター並みのパワーとトルクを発生させる3.0リッター直噴パラレルツインターボエンジン。

【BMW 3シリーズ カブリオレ 新車試乗レポート】335iカブリオレ 走り

例えカブリオレであっても、BMWが理想とする50:50の前後重量配分にこだわる。

【BMW 3シリーズ カブリオレ 新車試乗レポート】335iカブリオレ 走り

日本仕様の335iカブリオレにはアクティブステアリングが標準装備される。中・低速域ではクイックに、高速域では穏やかな反応となるスグレモノだ。

【BMW 3シリーズ カブリオレ 新車試乗レポート】335iカブリオレ ルーフ開閉

【BMW 3シリーズ カブリオレ 新車試乗レポート】335iカブリオレ ルーフ開閉

【BMW 3シリーズ カブリオレ 新車試乗レポート】335iカブリオレ ルーフ開閉

3分割メタルルーフはオープン時22秒、クローズ時23秒(BMW)で開閉する。

スタイル インテリア 走り&メカニズム

十分なボディ剛性、十分以上なパワー

 ルーフを開けて走ってもボディ剛性が高いのでまったく不安感なく走ることができる。Aピラーやルームミラーが震えることもなく、オープンカーのデメリットを意識させない。
 これはボディ補強がこれまで以上に進んだためだ。ルーフがない分ボディ剛性を高めるためにフロア下の補強はこれまでにないレベルになっている。まずドアの下に位置するサイドシルは肉厚を増し、断面形状も縦長に変更して断面積を増やしている。リヤバンパー裏から左右のサイドシルに向かって補強用の鉄の板がV字型に伸びている。リヤサブフレームのサスペンション取り付け部とボディをつなぐ補強も施してある。フロントはラジエター背面に左右のフェンダー上部とラジエター下部付近を結ぶようにV字型の補強材が入れられている。
 これらによってクーペに比べて205kgも重くなっているのだが、335iの場合にはその重量を感じさせることなく気持ちよい走りが可能だ。ステップトロニックATを駆使して2速でワインディングロードを走ったら急なアクセル踏み込みによりパワースライドを起こしそうになりDSCが作動するくらいだ。だから一般道を走るには充分以上で、ちょっと飛ばすくらいならまったくパワー不足、トルク不足を感じない。

クーペに劣らない優れたハンドリング

 ハンドリングもいい。これはノーマルサスペンションにもかかわらず軽快なのだ。その秘密は重心高にあった。クーペより15mmも重心点が下がっているという。フロア下の補強が効いているのだと思うが、スイスイ走る感触はなかなか良い。
 もちろんBMWらしく前後50:50の重量配分も怠りない。
 乗り心地が良くエレガントに走ることができるカブリオレであるが、意外にもクーペに負けずにスポーティな走りが愉しめるクルマだった。
 シートにはサンリフレクションレザーという太陽によって暑くなりにくい本皮を使用しているから、夏の熱い陽射しでもオープンで使えそうだ。
 335iカブリオレの車両価格785万円は、意外と安いと感じた。

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代表グレード
335iカブリオレ(日本仕様)
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
4590x1780x1385mm
車両重量[kg]
1820kg
総排気量[cc]
2979cc
最高出力[ps(kw)/rpm]
306ps(225kW)/5800rpm
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
40.8kg-m(400N・m)/1300-5000rpm
ミッション
ステップトロニック付き6速AT
10・15モード燃焼[km/l]
8.7km/L
定員[人]
4人
消費税込価格[万円]
783.0万円
発売日
2007/2/9(日本国内受注開始日)
レポート
こもだ きよし
写真
BMW(撮影車は全て海外仕様)
スタイル インテリア 走り&メカニズム