パワー・ユニットは9種類。全てのエンジンが大幅な燃費向上を達成!
BMW AGは、ニューBMW 5シリーズをマイナーチェンジし、本国で発表した。今回の改良では、5シリーズならではのルックス、突出した走り、優れた快適性の水準が高められた。
ニューBMW 5シリーズのパワー・ユニットは、4.8L/4.0L/2.5Lのガソリンエンジンが1種類ずつ、3.0Lガソリンエンジンが2種類、そしてディーゼルエンジンが4種類の計9種類もが導入当初から用意されている。そのいずれもが新設計されたものか、あるいは先代モデルに対して徹底的に改良が施されたもので、大幅な燃費向上を達成している。なかでも重要なのは、ストレート・シックス・パワー・ユニットに装備されている、ハイ・プレシジョン・インクジェクション(高精度燃料直接噴射)技術。さらにドライブトレインに関しても、すばやい動作と正確さを向上させた6速オートマチック・トランスミッションや、BMW独自のオートマチック・スポーツ・トランスミッションなどの新技術が採用されている。
さらに、ニューBMW 5シリーズの3種類のエンジン・モデルには、常時可変トルク配分を可能にした四輪駆動技術BMW xDriveを組み合わせることができる。また、ニューBMW 5シリーズには、アクティブ・ステアリング、ハイビーム・アシスタント、BMWナイト・ビジョン、ヘッドアップ・ディスプレイ、そして新たに加わるストップ・アンド・ゴー機能付きアクティブ・クルーズ・コントロール、車線逸脱警告システムなど、ドライバーを補助する革新的装備品や快適性に関する機能が豊富に用意されている。
エクステリアは、ヘッドライトに新たにクリア・ガラスを採用、ターン・インジケーターもクリア・レンズとなっている。丸型ヘッドライトには、洗練されたキャラクターを強調するクロームの縁取りが施された。また、ヘッドライトと同様にテール・ライトにもクリア・レンズが新たに採用され、さらにLED式ターン・インジケーターが組み込まれている。そして、なによりも目立つ変更点として、サルーンのリア・ナンバー・プレートを囲む部分が、より滑らかでくっきりとしたラインに変更された。
インテリアは、高級パール・グロス・クローム、スイッチ類の操作性を向上させる手触りの良いラバー・フィニッシュ、ドア・アームレストやドア・パネル、センターコンソールに施されたパッドなど、すべてのディテールが特別なスタイルと高級感をもたらしている。特に、ドア・パネルに施されたツートン仕上げが上品さを漂わせている。さらに、ドア・アームレストには、パワー・ウィンドウやドア・ミラーの調節スイッチを組み込み、ドア・ハンドルは人間工学的に最適化された。ドア・パネルに組み込まれたマップポケットは、これまでよりも容量をアップし、走行中の使い勝手をさらに向上させている。また、オプションの収納アイテムを追加することにより、実用性はさらに高まるとのこと。
なお、ハイ・プレシジョン・インジェクション技術を採用したストレート・シックス・エンジンの日本導入予定は現在はなく、将来的な導入時期も未定とのこと。