話題の新型車を賢く買う方法、教えます。
ダイハツ ミラ

ハイルーフボディーの《ムーヴ》が登場するまで、
ダイハツ車の販売ナンバー1と言えば《ミラ》だった…。
今でも堅調に売れており、ムーヴがカバーしていない
80〜100万円の価格帯においては圧倒的な支持を得ている。
そんなミラが06年の12月にフルモデルチェンジを実施し、
ホイールベースをムーヴと同じ2490mmまで拡大した。
ハッチバックボディーの軽自動車としては、ダントツの居住空間を備えながら、
価格は以前とほとんど変わらない《ミラ》、きわめて買い得なモデルだ。

◆本文:渡辺陽一郎
◆データ協力:ガリバー自動車流通研究所
◆総合ディレクション:佐藤 誠(from ガリバー自動車流通研究所)

知の巻:ミラが人気の理由

アンダー100万円の軽自動車ではダントツの居住性を誇る、現行型の《ミラ》
全車にツインカムエンジン搭載で動力性能もUPし、買い得感もバツグン!!
ダイハツ ミラ
リセールバリュー: 40%〜56%

 最近の国内販売では、軽自動車が際立って好調。小型&普通車が販売を下降させる一方、軽自動車は新型車の投入もあって順調に伸びており、新車販売されるクルマの約36%を占める。今後も小型&普通車の不振が続くと、軽自動車の販売比率が40%近くに達する可能性もあるだろう。
 軽自動車の下取査定は、もともと“高値安定型”だ。維持費が安く、生活のツールになり得るクルマとあって、中古車市場でも高人気。それが査定額を押し上げてきた。この傾向が昨今の好調な売れ行きを反映し、今まで以上に高値で取引されるようになっている。
 特にミラは新型車で販売も好調。下取査定にも期待が持てる。3年後の査定額は、新車時の40〜56%という予測だ。ムーヴのようなハイルーフモデルほどではないが、国産車の3年後の予想買取査定額は新車時の35〜45%程度だから、ミラなら有利な条件で売却できる。価格が割安なことも含めると、数ある軽自動車の中でも“買い得なクルマ”と言える。

 新型に切り替わった《ミラ》は、ホイールベースを《ムーヴ》と同じ2490mmまで拡大した。この寸法は《デミオ》とも等しく、前輪駆動の軽自動車では限界と言えるもの。さらにホイールベースを伸ばすとなれば、《i(アイ)》のようなミッドシップを採用するしかない。
 クルマの室内空間は前後輪の間に位置するから、ホイールベースを長く取れば居住性を向上させやすい。特にミラのリヤシートは取り付け位置を後方に寄せたから、ゆったりと足を組めるほどの余裕を得た。i(アイ)はホイールベースは長いもののエンジンを後部に搭載するため、リヤシートの取り付け位置は前寄りだ。ミラの方がリヤシートははるかに快適。もう少し座面が沈み込む設定にしてバックレストも硬めに手直しするとベターだが、現状でも100万円以下で買える軽自動車の中ではダントツの居住性を誇る。
 また、現行型では全車がツインカムエンジンを搭載することにも注目したい。以前は売れ筋グレードの「L」はベーシックなシングルカムだったから、現行型に切り替わって動力性能が大幅に高まった。現行ミラの「L」なら車両本体価格が87万円少々(4輪ABSを付けて90万円少々)で、広い室内と十分な動力性能、さらにCDオーディオやキーレスエントリーシステムまで備わる。数ある軽自動車の中でも、買い得感は抜群だ。

ダイハツ ミラ

SPECIFICATIONS

[代表グレード: カスタム RS]
■ 全長×全幅×全高: 3395×1475×1540(mm)
■ エンジン型式:KF-DET
■ 排気量:658(cc)
■ 最大出力:64(ps)
■ 最大トルク:10.5(kg-m)
■ 燃費:23.0(km/l)
■ 定員:4(人)

関連記事はこちら

比の巻:ライバル研究

広大な室内空間、造り込まれた内装、充実な装備と、魅力満点の《ムーヴ》
ママのために日常での使いやすさを重視した《タント》はロングセラーに

VS ダイハツ ムーヴ

ダイハツ ムーヴ
リセールバリュー: 48〜62%

 《ムーヴ》はミラとプラットフォームを共用する軽自動車。06年10月にフルモデルチェンジを受け、目下のところ販売は絶好調だ。長年にわたって軽自動車の販売ナンバー1だった《ワゴンR》を抑え、新型車のカローラと並んで国内販売のトップ争いを演じている。
 高人気の背景にあるのは、新型車という目新しさだけではない。ミラと同じ2490mmのホイールベースによって得られた広大な室内、丁寧に造り込まれたインテリア、充実した装備、そして今までと変わらない買い得な価格設定などが挙げられる。機能が優れ、価格が安いだけに今後も好調に売れ続ける見通しで、3年後の査定額は新車時の48〜62%という予測だ。高人気を受けて、リセールバリューもダントツといえる。

関連記事はこちら

VS ダイハツ タント

ダイハツ タント
リセールバリュー: 38〜55%

 《タント》は03年の11月に登場。プラットフォームやエンジンは先代型のミラやムーヴと同じだが、販売は今でも堅調。ホイールベースはミラ&ムーヴほどではないものの2440mmと長めの設定で、全高は1700mmを上まわる。
 前後のウインドーも角度を立てたから、車内は極めて広い。スライド機能を使ってリヤシートを前に寄せると、2名の子供をチャイルドシートに座らせた上で、タップリと荷物を積載できる。ベビーカーと子供用の自転車を積んで、近所の公園へ。そのような日常的なシーンで使いやすいことから、息の長いヒットモデルとなった。
 実用指向の軽自動車とあって、数年後の下取査定も有利だ。3年後の査定額は、新車時の38〜55%程度と予測される。03年という登場時点を考えれば、高値で売却できる部類だろう。

関連記事はこちら

選の巻:オススメ乗り換えプラン

1つの車種で幅広いニーズに対応するグレード構成がウレシイ
オススメグレード
カスタム RS(\1,417,500)
★★★★
オススメオプション
オーディオレス(-¥21,000)
ワイド エントリーDVDナビ(¥186,165円)
★★★★
オススメボディカラー
ブラックマイカメタリック ★★★★
合計 オススメオプションを装着した場合の
リセールバリュー
\1,582,665 41%〜46%
ガリバー自動車流通研究所所長

ガリバー自動車流通研究所
鈴木詳一 所長

 かつては軽自動車として人気のトップを飾ったダイハツの《ミラ》も、スズキ《ワゴンR》やダイハツ《ムーヴ》など「ハイトワゴン」の登場によって人気は下降傾向でした。
 しかし、今回登場した新型のミラはロングホイールベースの採用により軽自動車の弱点と言える「室内空間」を格段に向上させ、人気回復を図っています。
 グレード構成も、ママ向けには「スタンダード・グレード」。そして若者向けには「カスタム・シリーズ」を用意するなど、1つの車種でのバリエーションを持ち、幅広いユーザーに対応しています(他に「ジーノ・シリーズ」もある)。
 街中での利用や、高速道路でのドライブではミラ程度の車高の方が扱いやすいと言えるので、広くなった《ミラ》はおススメです。

極の巻:中古車購入には…

やはり「室内空間」にもっと余裕が欲しい、、、という人はコンパクトカーを。
ならば、パッケージングの優秀さで《ヴィッツ》の右に出るクルマなし!!
■ 軽より安いトヨタ・ヴィッツがお買い得

トヨタ ヴィッツ U Lパッケージ 2003年式

トヨタ ヴィッツ U Lパッケージ 2003年式
中古車相場:
27万9000円 〜 102万4000円
(2007/1現在)

 最近、軽自動車の室内が広くなった。しかし、それはあくまでも軽自動車の規格内での話。一回り大きいコンパクトカーなら、室内空間の余裕を気にすることなくドライブすることが出来ます。そこで、現在のコンパクトカーブームの火付け役となったトヨタの《ヴィッツ》がおススメです。
 ヴィッツは、コンパクトなボディーの割に広い室内空間を実現した最初の一台。後から続くコンパクトカーが「ヴィッツに右へならえ」と登場したことからも、そのパッケージの優秀さが分かります。
 また、価格的にも初代ヴィッツならそのほとんどが100万円以下と落ち着いてきており、手頃になったことが一番のポイントですね。日本はもとよりイギリスをはじめヨーロッパでも人気が高いということが、「クルマとして優秀である」ことの証明でしょう。
 また、デザイン面でも「寸法」という成約がある軽自動車より余裕があり、細かな部分で優れている点が多く見られます。安く買えることで維持費が高くなる分はおつりがくる程ですので、ヴィッツの購入は賢い購入法であると言えるでしょう。

在庫検索
まずは賢く買える価格を知ろう
ダイハツ ミラ
( カスタム RS )
¥1,417,500
ダイハツ ミラ
マイナス 今すぐ調べる イコール !?