昨年の10月からケンタッキー工場でカムリ・ハイブリットの 生産を開始し、2007年は15万台のプリウスの販売を目論む トヨタ。北米市場でのハイブリットモデルのセールスに意欲を見せるが、デトロイト・ショーでは、さらに次世代を見据えたハイブリットス ポーツ、FT-HSコンセプトを発表して、21世紀の新しいス ポーツカーの提案を行った。
そのスタイルは、2年前の同ショーで披露したコンセプトカーの LF-Aを進化させたもので、カルフォルニア・ニューポートにあるリサー チ&デザインセンターがデザインを担当。2+2レイアウト のフロントセクションに3.5LV6ハイブリットユニットを積み、後輪を駆動させるこのスポーツカーは、400ps以上の最高出力を 掲げる。
21インチのホイールをはじめ、前後バンパー、ルーフにカーボ ンファイバー素材を採用し、空気の流れと空気抵抗考慮して描き出した「エアロコーナー」と呼ばれるボディフォルムとあわせてスポーツカーに相応しい空力特性の最適化と軽量化を実現している。
またルーフは電動で後方にスライドして、通常リヤシートが設置される部分に収納される仕組みで、ユニークなオープントップシステムを採り入れている。まさしくトヨタが21世紀のスポーツカーの可能性と方向性を提案したモデルなのである。