最終戦はアジパシ並みの規模

 今年のタイ選手権最終戦は『キングス・カップ』と呼ばれる伝統のラリー。タイ国民から敬愛されているプミポン国王のカップが優勝者に与えられます。同時にAPRC(アジパシ)のリザーブイベントでもある。APRCのレギュラーイベントが天災や政変などで開催不可能になった場合、代わりに行われるのだった。ちなみに昨年はAPRCのレギュラーイベントとして開催され、私も出場しました。

今シーズン最終戦は伝統の『キングス・カップ』。準備も万全だ

                    素晴らしく格式のあるカップです!                   

 レッキ2日間。最終チェック&プレス向けのシェイクダウン走行や、大がかりなセレモニアルスタートもある。SS距離210km。リエゾンを含め総走行距離807kmと、ラリーの内容を見ると、カンペキな国際格式。もちろんライセンスは国際C級でないとダメ。アキと新美は今年の実績が認められ、レース除外の国際C級ライセンスを交付してもらえた。「1年生」としちゃ大舞台である!

 出場するメンバーを見て「う〜ん!」。ゼッケン1番を付けているのは、昨シーズンのAPRC親父トリオの長老だったニュージーランドのグリーンさん。昨年の実績を見ると終盤は私の方が優勢でありました。ゼッケン2番に中国のファンファン大佐。そしてゼッケン3番は東南アジアのチャンピオンであるマレーシアのサラディン選手。4番、タイ選手権ポイントリーダーのウィッタヤ選手(シンハーカラーのランエボ)といった具合。アキは6番であります。

 実力的にはサラディン選手が圧倒的。続いてウィッタヤ選手にグリーンさん、ファンファン大佐といったイメージ。今回のラリーの成績を見れば、アキのおおよその実力が判明します。ま、ファンファン大佐といい勝負をしてくれれば、アジパシに出ても迷惑は掛けないと思う。

アキのため、チーム体制は今期最高のものに

 一方、サービス体制は万全である! ラリーの1ヶ月くらい前、小沢さんというベテランのラリーメカニックから「タイのラリーを見に行きたいと思っているのですけれど、次はいつですか?」と連絡を頂いた。「11月の始めです。ぜひどうぞ!」と返事をすると「見ていてもつまらないのでお手伝いしますよ」だって!

 アキよ! 凄いことだ! タイ側のショップはサービスカー2台とメカニック5人を連れてくるそうな。小沢さんが居れば多少のトラブルあったって問題なし! 加えてマネージャー&食事担当が2人。私を含め、日本から4人がタイに渡る。ラリー初めて1年目なのに、これほどの体制組んで国際格式のラリーを戦えるラッキーボーイなんかめったに居ないぞ! 

 主催者はウドンサックさんなので準備も滞りなく進む。よっしゃあ! 心残りのないラリーにしようぜ。

今シーズン最終戦は伝統の『キングス・カップ』。準備も万全だ

                  シェイクダウン走行で最終チェック!