話題の新型車を賢く買う方法、教えます。
三菱 パジェロ

《パジェロ》はオフロードSUVの代表車種。
初代モデルは1982年に投入され、SUVの流れを変えるほどの人気を得た。
その後、2代目も好調に売れたが、3代目はSUV市場全体の人気が下降したこともあって売れ行きは低調。
現行型の4代目ではボディースタイルの雰囲気を2代目の路線に戻し、車幅も2cmほどスリム化。
エンジンはV型6気筒の3000ccと3800ccを搭載。
4WDには副変速機も装着され、オフロードSUVとしての機能を重視している。
最近のSUVといえば《CR-V》のような乗用車系のプラットフォームを使ったクルマが多い。
その意味でパジェロは、いまや貴重な存在である…。

◆本文:渡辺陽一郎
◆データ協力:ガリバー自動車流通研究所
◆総合ディレクション:佐藤 誠(from ガリバー自動車流通研究所)

知の巻:パジェロが人気の理由

少し硬めのサスペンションを採用し、舗装路の走行安定性が向上!!
“オフロードSUV”の代表格が“シティ派SUV”の域へ…。
三菱 パジェロ
リセールバリュー: 57%〜62%

 《パジェロ》のようなオフロードSUVは、ブームが去ったこともあって国内での販売台数が限られ、しかも価格が高い。価格が高ければ中古車の購入を希望するユーザーが多く、販売台数が限られれば需要が供給量を上回る。その結果、高値安定型の中古車となるワケだ。
 このような需要動向は、新車を買ったユーザーが下取りに出す時、とても有利な条件となる。中古車市場で高値安定を保っていれば、数年後の下取査定も高くなるからだ。
 特に《パジェロ》は06年の10月に登場した新型車。従来型と同様、7年くらいは現行型を売り続ける。3年後の初回車検の時はもちろん、5年後に受ける2回目車検の直前に手放しても現行型の状態を維持しているから、下取査定もかなり高まるハズだ。
 その結果、パジェロの3年後の下取査定額は、新車時の57〜62%前後と予測される。国産車の大半が35〜45%程度の間に収まるので、《パジェロ》は高値で売却できるリセールバリューの優れたクルマと言えるだろう。

 SUVは、ボディーの構造によって“オフロード派”と“シティ派”に大別できる。
 シティ派は前輪駆動を基本とする乗用車系のプラットフォームを使うことが多く、舗装路での走行安定性や取り回し性、居住性などに優れることがメリットだ。その代わり、悪路の走破力はさほど追求されていない。
 一方のオフロード派は後輪駆動を主体にした4WDを採用し、悪路の走破に有利な駆動トルクを高める副変速機も内蔵される。サスペンションの設定もオフロード指向だ。従ってボディーは重く重心も高まり、舗装路での走行安定性は不利。その代わりSUVとしての機能を徹底的に高めたから、優れた走破性能を備えている。
 《パジェロ》は、まさに“オフロードSUV”の代表車種。225mmという余裕のある最低地上高を確保し、ビルトインフレーム構造のボディーによって耐久性も高い。サスペンションは伸縮性に優れたタイプで、激しいデコボコも乗り越えやすくしている。
 ここまでは基本的に従来型と共通だが、現行型ではボディー剛性を向上させ、少し硬めのサスペンションを採用することで舗装路における走行安定性を格段に進歩させた。先代型ではボディーの重さと高重心を意識させ、コーナリングの最中にブレーキングを強いられると挙動を乱しやすかったが、現行型の乗り味は、いわゆる“シティ派SUV”の域に近付いている。バランスの良い運転感覚が得られるようになった。

三菱 パジェロ

SPECIFICATIONS

[代表グレード: LONG SUPER EXCEED]
■ 全長×全幅×全高: 4900×1875×1870(mm)
■ エンジン型式:6G75 MIVEC
■ 排気量:3827(cc)
■ 最大出力:252(ps)
■ 最大トルク:34.5(kg-m)
■ 燃費:7.6(km/l)
■ 定員:7(人)

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比の巻:ライバルとの比較

セルシオやシーマ、エルグランドら“押し出し系”からの代替が多いLC100
SUV&ハイブリッドなら安定した将来性が見込めるハリアーのハイブリッド

VS トヨタ ランドクルーザー

トヨタ ランドクルーザー
リセールバリュー: 56%〜62%

 《パジェロ》のライバル車と言えば、筆頭に挙げられるのが《ランドクルーザー100シリーズ》。パジェロと同じくオフロードSUVに位置付けられ、頑丈なボディーとサスペンションによって悪路の走破力が高い。もちろん、駆動トルクを高める副変速機も内蔵されている。
 そして何よりも注目されるのは、全幅が1900mmを超える大柄なボディーだ。オフロードSUVらしい迫力に満ち溢れている。エンジンはV型8気筒の4700ccを搭載し、2500kg近いボディーを軽々と加速させることが可能だ。
 その結果、《ランドクルーザー100シリーズ》では、SUVのユーザーだけでなく《セルシオ》や《シーマ》《エルグランド》といった押し出し感の強いセダンやミニバンから代替えするユーザーも多い。人気の高価格車である上に販売台数が少ないから、中古車価格も高値安定型。登場してから約9年を経るものの、3年後の下取査定額は新車時の56〜62%と予測される。

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VS トヨタ ハリアー ハイブリッド

トヨタ ハリアー ハイブリッド
リセールバリュー: 51〜57%

 《パジェロ》や《ランドクルーザー》はLサイズのオフロードSUVだが、シティ派に属するLサイズSUVとしては《ハリアー》が筆頭に挙げられる。その中でも、特に注目されるバリエーションがハイブリッドだろう。モーターはフロント駆動用のほかにリヤ駆動用も設けられ、4WDを構成している。さらに駆動用のモーターとは別個に発電機も搭載するから、発電しながらモーターを駆動する高度な制御も可能だ。
 動力性能も注目されるところ。V型6気筒の3300ccエンジンを基本にモーターをスーパーチャージャーのように用いることで、システム全体の最高出力は272馬力に達する。特に発進直後の加速感は、モーターの素早い立ち上がりによって4500ccクラス並みだ。SUVである以前に高度なハイブリッドカーとしても認知されており、3年後の下取査定額は新車時の51〜57%程度と高値が予測される。

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選の巻:オススメ乗り換えプラン

ミニバンに比べて走りもよく、リセーリュバリューでもお得!!
オススメグレード
ロング スーパーエクシード(\4,368,000)
★★★★★
オススメオプション
電動ロングサンルーフ(チルト&スライド・セーフティ機構付)(¥89,250)
★★★★★
オススメボディカラー
ウォームホワイトパール ブラックマイカ ★★★★★
合計 オススメオプションを装着した場合の
リセールバリュー
\4,457,250 60%〜65%
ガリバー自動車流通研究所所長

ガリバー自動車流通研究所
鈴木詳一 所長

 バブル期に《パジェロ》で一世を風靡した三菱自動車ですが、その後に訪れた“ミニバンブーム”や“軽自動車ブーム”のお陰でパジェロの人気は下降トレンドでした。
 しかし、三菱はこの新型《パジェロ》で復活を遂げるため、いかなる状況でも快適に移動できるSUVとして「パリダカ」や様々なテスト結果から新型パジェロを開発しています。SUVはミニバンと比較して走りが良く、パジェロ程度の車格があれば大人でもゆったりドライブすることが可能です。買うなら、めったに乗らない3列目シートを重視してミニバンを購入するよりも、台数が少なくリセールバリューで有利なSUVがおススメです。

極の巻:中古車購入には…

《パジェロ》は「現行型vs旧型」でオンロード性能にほとんど差はない!!
オフロードを走らない限りは、絶対に「中古車で十分」なんです。
■ 2年落ちなら100万円安!

三菱 パジェロ ZR ショート 2004年式

三菱 パジェロ ZR ショート 2004年式
中古車相場:
109万8000円 〜 320万円
(2006/11現在)

 長いモデルサイクルの三菱《パジェロ》は中古車のタマ数も豊富で、2004年式のZRショートなら200万円を切る価格帯で程度の良いものを購入出来ます。新しくなったパジェロでも、スタイルはキープコンセプトで先代モデルもまだ古臭さを感じさせません。
 新旧比較では悪路の走破性でやや差が出るでしょうが、一般ユーザーに多い舗装路オンリーでの使用なら、実はさほど差は出ません。したがって、ほとんどのユーザーの場合、「中古車で十分!!」と言い換えることが出来ます。
 中古車の場合、高級SUVを安く購入できるというメリットがあるため、コスト負担が圧倒的に軽くなってきます。その余った予算は他に回すことが出来るので、オプションや最新型のカーナビに換装するなどプラスアルファの楽しみができるのも、パジェロやランクルといった高級SUVを中古車でオススメする最大の理由なんです。

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