転倒の原因はペースノートに

 アキに転倒した原因を聞く。すると「コーナーのインをカットしたら段差あってそのまま浮き上がっちゃいました」。単純なミスである。本来ならペースノートに「ドント・カット」というコーション(注意喚起)を入れておくべきだったろう。ま、ラリーでのコースアウトなんてみんなそんなモンですけど。

 それにしても乗れていただけに残念! このままの調子ならシンハーのランエボに迫れたのに。ちなみにシンハーのウィッタヤ選手、プレッシャーに弱い。今までのラリー、追い上げられたらコースアウトというパターンが多かったりして。

痛いリタイアで、資金もピンチ?

                「あ〜あ。またやっちゃった!」反省するアキ。                 

 サービスに戻ると主催者のウドンサックさんが来て「もったいなかったね〜」。コースを塞いでごめんなさい、と言うと「マイペンライ」(気にしないでいいよ)。「それより修理にまたお金掛かるね」だって。タイのラリー、フレンドリーな雰囲気が何よりいい。

 ラリーカーは自走出来ないから、キャリアカーをリタイア場所に向かわせる。今回たまたまキャリアカーでラリーカーを運んで来ていたのだった(いつもは自走)。サービスにアキと新美も戻ってきたので、トムヤムクンとマンゴ食べながら反省など。

 今回受けたダメージ、小さくない。左側から転がったため、左のフロントフェンダーとAピラー、ドア(窓ガラスまで割れた)小破。フロントガラスもオシャカ。交換しなくちゃなるまい。不思議なことにルーフのみ無傷。きっと空中回転したんだろう。

 右側はボンネットから落ちたらしく、フロントが上から潰された感じ。ボンネット交換しなくちゃダメ。もちろんドアも変形。さらにリアウイングも損傷してしまった。というか無傷なのはルーフくらいである。日本なら下を見て100万円コースか。 

 せっかく参戦費用が安いからとタイまで来たのに、すでに修理代金で予算オーバーしちゃってる。ただ同じようなダメージを日本で修理すれば約3倍。やっぱりタイを選んで正解だったかもしれない。
 

タイのラリーは見ても楽しい!

 もはやヒマになったので、最終SS(ダートラのようなコース)を見に行く。人の走りを見るのも勉強だ。興味深かったのが『クラシック・クラス』。古いランサーやカローラなんかも走ってます。学生時代にラリーやった人は、古いFR車でタイを走ってみたらいかがか? きっと楽しめると思う。

痛いリタイアで、資金もピンチ?

               懐かしいFRランサーもバリバリで走ってます!                     

次回はカントクがスポット参戦? 

 次回は3戦目と同じチャチュンサオ。3位に入った場所とあって期待出来そう。しかぁし! アキは「もう予算ありません。修理する代金を捻出するのがやっと。もしかして次は出られないかも」。この件、ウドンサックさんに言うと「出られないの? 日本チームのインプレッサが無いと盛り上がらないからクニサワが乗ったら?」

 どうやら今年のタイ選手権、日本人ドライバーが参加しているので話題となっているらしい。じゃ私が乗るか?