フィールダーも全CVT化で走りが激変
フィールダーではアクシオに比べて1.8L車の販売比率が高くなる。その1.8Lエンジンは今回のモデルから新開発エンジンに切り替わり、スーパーCVT-iとの組み合わせによって気持ちの良い走りのフィールと優れた燃費や環境性能を両立させている。可変バルブタイミング機構のVVT-iを、吸気側だけでなく排気側にも備えることで、効率の良いエンジンになったという。
カタログ上のパワー&トルクは100kW(136ps)/175N・mだから、1.8Lクラスのエンジンとしてはまずまず平均的なレベル。際立ってパワフルなエンジンではないものの、1200kg台を中心にしたフィールダーのボディに対しては十分な余裕のある動力性能と言って良い。低速域からトルクを感じさせるとともに、吹き上がりの軽快感もまずまず。
CVT車では、タコメーターの上昇と速度メーターの上昇の仕方が通常のAT車とは異なるため、やや違和感を感じる部分がないでもないが、低速域でのギクシャク感を感じさせないことなど、エンジンとCVTとの組み合わせは上々のレベルにある。
1.5Lエンジンについてもこれは同様で、動力性能には差があるものの、1.5L車でも滑らかで軽快感のある走りが得られる。
アクシオよりも "気持ちいい" 足回りが魅力
アクシオに比べるとフィールダーの足回りは心持ち硬めにチューニングされていて、こちらのほうが好感が持てる印象。アクシオでもこれくらいの足回りを標準にしたら良いのではないかと思う。
●お勧めグレード
普通に選ぶなら1.5L車が対象で、1.5XのGエディションあたりを選ぶのが普通だろう。でも新型車が発売されたばかりのタイミングだし、若々しさとスポーティさが特徴となるフィールダーなのだから、ここは積極的に1.8Lエンジンの搭載車を選びたい。1.8Sの価格は190万円台で、エアロツアラーを選ぶと10万円ほど高くなってFF車でも200万円を超えるが、1.5Lのエアロツアラーとの価格差が20万円ほどだから、これは思い切って1.8L車を選びたい。
HDDカーナビ、タイヤ&アルミホイール、VSC、SRSサイド&カーテンエアバッグなどをオプション装着すると、オプション代が50万円ほどになり、車両価格としては250万〜260万円くらいで買うことになる。新型フィールダーは十分に予算に見合う値打ちのあるクルマといえる。