「BMWトラック・トレーニング・ノルドシュライフェ」WEB講習会 Part6

P17 図1 緩い右カーブ、丁寧なドライビングを心がけて

 カルーセルを出たら緩い右カーブだ。加速しながらその先の右カーブへ向かう。この辺はハンドルを切って抵抗にならないように、無理をしないでクリップを通るようにする。
 この辺はずっと上っているから加速したままだ。つぎの左カーブも上っているが、出口のアウト側には余裕がないから丁寧なドライビングが要求される。ターンインのときには右いっぱいに寄るがやや早めにインに付く。そしてハンドルを戻しながら少し早めにアウトに膨らんでいく。横Gを強く掛けないように立ち上がることが安定させるコツだ。

P17 図2 ホーエアハト

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 この先はホーエアハトというノルドシュライフェで一番標高が高い場所に向かう。左、右、右と小さなカーブが連続する。最初の左の手前でブレーキング、そしてきちんと左側のクリップを取る。このときはアクセルペダルを踏み込むが、さらにつぎの右コーナーに向けてハンドルを切るときにはアクセルペダルを抜いて向きを変えやすくする。右側にしっかりとクリップするころにはまたアクセル全開だ。

P16 図3 アクセルペダルがハンドルの代わりとなる

 軽いブレーキングとともに4速から3速にダウン。この右コーナーは進入時に見た感じより回り込んでいるから、長めにクリップを取るようにする。それはアクセルペダルの踏み込み量をコントロールすることでできる。踏み込み過ぎればラインが外に膨らむからイーブンを保つ。ここはアクセルペダルがハンドルの代わりになることが理解できていないと回れないコーナーだ。
 出口はアウト側の縁石に目線を向けてアクセルペダルを踏み込んでいけばいい。スピードが乗ったら4速にアップ。

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P17 図4 ヴィッパーマン

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 森の中という雰囲気のこの辺りはボクの好きな場所だ。いかにもニュルブルクリンクのノルドシュライフェを走っているという感じになるからだ。ここはもう下りに入っている。オーバースピードはインに付けない原因になるからスピードコントロールは重要だ。
 左いっぱいから軽いブレーキで向きを変えて右にクリップする。そこで4速から3速に落とし、左コーナーに向かう。

 この左コーナーは内側の縁石の1つ目が終わったところで2つ目が始まる。扇形が連続している感じで、1つ目を目指していくと2つ目の縁石が邪魔になってしまう。ここは最初から2つ目の縁石をクリップするように目指していく。
 その先の右コーナーのためにアクセルコントロールで向きを変える。なるべく早めに向きを変えてアクセルペダルを踏み込めるようにする。そのためにもアウト側に逃げるようにハンドルを戻す。
 この2つの左右のコーナーは、縁石が低いから乗り上げて通過することも簡単だ。しかし基本的には乗り上げないで走るのがノルドシュライフェの正しい走り方だ。しかしうまく向きを変えることができない、あるいはその先で無理が出そうな場合には縁石に乗り上げて危険な状態にならないようにする。あくまでも縁石は危険回避のための逃げとして使う。

P17 図5 アウトに出ないように注意する

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 少し上りながら右コーナーに向かう。登っているのでブラインドになる。ここも手前で見るより回り込んでいるからアウトに出ないように注意が必要。
 アウトから入ったらすぐ見えるところでインに近づく。インベタでなくてもいいからイン寄りに回っていく。アクセルペダルは踏み込まない。下り始めたらコースが見えるから右端に向かってラインを取る。

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