三菱 ランサーエボリューション IX MR |
ラリーマシンのベース車両ともいうべきランサーエボリューションシリーズが、いよいよ現行ボディを使った最終型の「エボリューション IX MR」に進化した。
それは同時に、長年に渡って使われ続けた“4G63型 2000cc”ターボエンジンの最終型でもある。
まさに“円熟のランエボ”といってイイ。
セダンと併せてランサーエボリューションワゴンも「MR」として発展。
ワゴンモデルには「GT-A」としてAT仕様も設定され、ユーザーの幅を広げている。
知の巻:ランサーエボリューション IX MRが人気の理由
「4G63型」の有終の美を飾るがごとく、熟成度は歴代ナンバー1だ!!
リセールバリュー:
57%〜64%
「ランサーエボリューション IX MR」には、一般ユーザー向けの「GSR」とモータースポーツのベースとすべく開発された「RS」がある。しかし「RS」ではスポーツABSや助手席エアバッグ、ブレンボ社製のブレーキなどがオプション設定になり、電動格納式ドアミラーをはじめとする快適装備はセットできない。あくまでも競技に参加するためのベース車両だから、ドライブや日常的な移動のために使うなら「GSR」を選ぶのがベスト。 |
ランサーエボリューションシリーズの走行性能は、もはや一般公道ではその真価を発揮し切れないレベルに達している。それでもなお、その性能を追求し続けるのがランエボだ。
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比の巻:ライバルとの比較
しかしランエボやインプより「お買い得度」で上回るのは快適装備のB4!!
VS スバル インプレッサWRX STI
リセールバリュー:
56%〜62%
ランサーエボリューションのライバル車としてまず名前が挙がるのは宿敵のインプレッサWRX・STIだ。ランエボ同様、モータースポーツのベース車両とすべく開発され、動力性能は抜群に高い。 |
VS スバル レガシィ B4
リセールバリュー:
41%〜48%
ランエボと並ぶハイパフォーマンス4WDとして、レガシィB4もライバル車に挙げておきたい。3ナンバーサイズのセダンで快適性も併せ持つが、2000ccのツインカムターボを搭載した「2.0GTスペックB」となれば走行性能は極めて高い。最近は魅力的な国産スポーティーセダンが減少する傾向にあり、クルマ好きの間で注目度が高まっている。 |
選の巻:オススメ乗り換えプラン
どちらも走りは超一級だが、街中を快適ドライブできる「GSR」がオススメだ!!
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インプレッサ WRXの最大のライバルとなるランサーエボリューションのオススメポイントは、何と言ってもその“無骨な男らしいデザイン”。「GSR」と「RS」という性格の違う2つのグレードが用意される点からも“三菱の本気度”が分かりますね。 |
極の巻:中古車購入には…
しかも中古車市場での流通量も多いので、上質の中古車が見つけやすい
スバル インプレッサ WRX STi 2003年式
中古車相場:
(2006/10現在)
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ライバルの《インプレッサ WRX》のホットモデルといえばこの「STI」。ランエボ同様WRCで活躍するポテンシャルは市販車として最高レベルです。ランエボ派、インプレッサ WRX派に分かれるところですが、中古車のタマ数では限定ではないこちらの方がやや多めといえます。その分探しやすく、しかもランエボ GSRよりも100万円以上安く買えるなど、殆んど性能は変わらないと考えるとかなりオススメできる中古車です。水平対抗エンジン搭載による低重心化や独特のスバルサウンドはそれだけでスバルファンを魅了します。2003年モデルならマイナーチェンジによる改良も加えられ、走りもワンランク上のものに仕上がっています。後付けオプションなどが装着されているクルマも多く、オススメの中古車といえるでしょう。 |
鈴木詳一 所長