第2戦はトラブル無く走って総合3位をゲットしました〜!

 マレーシアはラリーカーのダメージがほとんど無かったため、翌月バンコク近郊で行われるタイ選手権第2戦『チャチュンサオ』に出場することになった。SS距離およそ100kmの1Dayラリーだ。リタイアした時点で終了だから(2Dayラリーなら初日リタイアしても翌日走れます)、カントクの出番も無し。ということで私はお休み。

 新美に聞くと割とコンディションの良いコースだったとか。SSは14。同じコースを使う再走が何回かあるため、4つのSSしか使わないという練習にゃピッタリのイベントだったそうな。幸い大きなトラブルやドラマもなく、総合3位。N4クラス3位という順当な成績でフィニッシュ。良い練習になったと思う。

カントク自らセッティング変更を行う!

 1ヶ月置いて第3戦はタイ東北部の入り口にある『パクチョン』。タイのラリーとしちゃ珍しく山岳路を含むSSが多いのだとか。それじゃ、とアンチラグを一段と効かせるセッティングとしましょう。といってもアキじゃどうしたらいいか解らないだろうから、カントクがコース借りてテストす。

 久しぶりのグラベルだったけれど、意外なことに走り方を忘れていない。いやいや面白いの何の! クルマのコンディションも全く問題なし。何より車体の剛性感が未だキッチリ残っています。ボディ補強しないままでラリー2シーズン目。インプレッサって驚くほど丈夫。

第2戦はトラブル無く走って総合3位をゲットしました〜!

                      楽しみながらセッティングを決める

 ちなみに『アンチラグ』とはターボエンジン特有の「タイムラグ」を無くすためのデバイス。スロットル全閉にしても空気を吸わせ、そいつに燃料混ぜで燃焼させタービンを高い回転数に保つ。

 効かせすぎるとタイムラグ無くなる反面、エンジンブレーキの利きが悪くなると言った副作用が出てしまう。WRカーでは何種類か利きの強さを室内で選択可能。STIのコンピューターは、吸入エアの量でアンチラグの利きを変えるようになっている。

 何回かセッティングを変え「まぁまぁの利き」とした。タイムが上がってきたら、もっと効くようにしていけばいい。というか今の状態でも左足ブレーキをキッチリ使ってやれば、十分楽しく走れると思う。

 ライバル勢より100kg重いウエイトとコストパフォーマンス重視のダンパーを考慮しても、タイの選手権なら1km当たり1秒の遅れくらいで走れるハズ。第2戦の成果を生かし、今回はトップのシンハー(ランエボ)に食い付いていくぞ〜っ!