話題の新型車を賢く買う方法、教えます。
ダイハツ ソニカ

最近の軽自動車といえば、《ムーヴ》や《ワゴンR》といったルーフの高いスペース指向のモデルが売れ筋だ。
しかし「走行性能」や「ボディースタイルのカッコ良さ」など、車の魅力を求めるとルーフは低い方が好ましい。
外観がスマートになり、さらに重心が下がって走行安定性も向上するからだ。
そこに焦点を当てて開発された軽自動車が、この《ソニカ》。
個性的なクルマ造りは、軽自動車の世界をさらに広げることになるのだろう。
新しい選択肢の登場だ!!

◆本文:渡辺陽一郎
◆データ協力:ガリバー自動車流通研究所
◆総合ディレクション:佐藤 誠(from ガリバー自動車流通研究所)

知の巻:ソニカが人気の理由

高速走行が苦手な軽自動車の“最後の欠点”を克服すべく《ソニカ》が誕生
全高を低く抑え込むことで重心を下げ、走行安定性と乗り心地に優れる!!
ダイハツ ソニカ
リセールバリュー: 40%〜56%

 軽自動車はもともと数年後の下取り査定、つまり「リセールバリュー」が高い。税金や保険料などの維持費が安く、特に“生活のツール”としてユーザーニーズの集中するジャンルであるからだ。
 しかし、ソニカはルーフの高いスペース指向の軽自動車ではないから、ムーヴやワゴンRに比べると生活ツールとしての需要は少ない。それでも新型車とあって、3年後の下取り査定は新車価格の「40〜56%」程度と予測される。日本車の平均は35〜45%程度だから、ソニカはリセールバリューに優れたクルマと言えるだろう。

 今や軽自動車は新車販売されるクルマの約33%に達し、街中でも頻繁に見掛けるようになった。特に1人に1台の割合でクルマを使う地域では、その大半が軽自動車だったりする。複数の小型&普通車を持っていると、自動車税だけでも1世帯当たり年額で10万円を超えるが、軽自動車なら4台でも3万円に達しない。
 しかし、高速道路に乗り入れると軽自動車の数は大幅に減ってしまう。最近の軽自動車はハイルーフボディーで居住性が向上し、内外装の質も高まってコンパクトカー並みの満足感を得ているが、高速道路を使った長距離ドライブだけは苦手な項目。軽自動車にとって、“最後の欠点”とも言えるだろう。
 そこを克服すべく開発されたモデルが《ソニカ》だ。開発のテーマは「爽快ツアラー」。プラットフォームは《タント》と共通で2440mmという長いホイールベースを確保するが、全高は1470mmに抑え込んだ。この組み合わせによって重心が下がり、「走行安定性」と「乗り心地」が優れている。
 また、エンジンは《エッセ》から搭載が開始されたツインカムにターボを装着し、ATも新開発された無段変速式のCVT。低い回転域から過給が開始されて扱いやすく、しかも無段変速だから加速感が滑らか。市街地から高速道路まで、質の高いドライブを満喫できる。
 内装の造りも丁寧で、フロントシートは快適。さらにリヤシートにも大人が乗車できるだけの余裕が確保され、ファミリーカーとして使うことも可能だ。小型&普通車と同じように、目的に応じて最適な軽自動車を選べる時代になった。

ダイハツ ソニカ

SPECIFICATIONS

[代表グレード: RS Limited]
■ 全長×全幅×全高: 3395×1475×1470(mm)
■ エンジン型式:KF-DET型
■ 排気量:658(cc)
■ 最大出力:64(ps)
■ 最大トルク:10.5(kg-m)
■ 燃費:23.0(km/l)
■ 定員:4(人)

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比の巻:ライバルとの比較

“スバルらしくない!?”実用性の高さが支持されている《ステラ》
究極の“タマゴ型”で新鮮味たっぷりで、走りもレベルが高い《i(アイ)》

VS スバル ステラ

スバル ステラ
リセールバリュー: 44%〜59%

 ソニカとほぼ同じ時期にスバルから登場した軽自動車が《ステラ》。《R1》や《R2》と違ってルーフの高いボディースタイルが特徴だ。全高やホイールベースを含めた各部の寸法は、ワゴンRと等しい。
 つまり“スバルらしくないクルマ”と言えるが、その実用性の高さから規模の小さいディーラー網でありながら好調に売れている。また、売れ筋のタイプで人気車でもあるから、リセールバリューにも期待が持てそう。3年後の査定額は新車価格の「44〜59%」。つまりソニカを上回るレベルとなっている。

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VS 三菱 i(アイ)

三菱 i(アイ)
リセールバリュー: 43%〜62%

 《i(アイ)》は数ある軽自動車の中で、最も注目度の高い車種だ。エンジンをリヤサスペンションの前側に搭載し、後輪を駆動する方式を採用。それによってホイールベースは《ラクティス》と同じ軽自動車最長の2550mmに達する。ボディーの四隅に4輪を配置することで、究極的な卵型の「ワンモーションフォルム」となった。走行性能も軽自動車の中では極めて高いレベルにある。
 新鮮味の強い車種とあって、3年後の査定額も新車価格の「43〜62%」と高水準!! 他の車種に比べて価格は少し高めだが、下取り査定である程度は取り戻せる。

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選の巻:オススメ乗り換えプラン

全車ターボエンジンを搭載し、軽自動車の中でも走りは一線級!!
「フロントベンチシート」採用。身近な空間を共有でき、カップルにオススメ!
オススメグレード
RS(\1,344,000) ★★★★
オススメオプション
オーディオレス(¥-21,000)
ワイド ベーシック
HDDナビ4スピーカープラン(¥219,135)
★★★★
オススメボディカラー
パールホワイトI
ブラックマイカ
★★★★
合計 オススメオプションを装着した場合の
リセールバリュー
\1,542,135 41%〜57%
ガリバー自動車流通研究所所長

ガリバー自動車流通研究所
鈴木詳一 所長

 「飛ぶように、爽快。」のキャッチコピーで発売されたダイハツ《ソニカ》は、そのコピー通り全車ターボエンジンを搭載し、軽自動車の中でも走りは一線級。「軽だと走りがかったるい」と思っているユーザーにオススメです。
 もうひとつのオススメポイントとしては、「フロントベンチシート」が採用されていること。コンパクトな軽だから、彼女とのドライブは接近した空間が体験できるので、カップルにはピッタリでしょうね。
 そんなソニカのグレード選び。オススメはトップグレードの「RS Limited」ではなく、「RS」ですね。基本的な装備は変わらず走りはそのままなので、コレで十分でしょう。

極の巻:中古車購入には…

軽の《ソニカ》より安く買えるコンパクトカー《スイフト》も爽快
ランニングコストを気にしない方なら、室内のゆとりがあるスイフト
■ 軽の予算でコンパクトカーをチョイス

スズキ スイフト 1.3XG 2005年式

スズキ スイフト 1.3XG 2005年式
中古車相場:
63万8000円 〜 105万4000円
(2006/09現在)

走りが売りの《ソニカ》ですが、全車ターボ付きということもあって価格は高め。そこで、ソニカよりも安く購入できるコンパクトカーとして《スズキ スイフト》がオススメです。スイフトの中で最もホットなモデルは《スイフト スポーツ》ですが、実はスイフトの「1.3XG」でも91馬力のエンジンを搭載し、ソニカの64馬力よりもパワフル。スイフトのパワーウェイトレシオが11.2kg/psであるのに対し、ソニカは12.8kg/psとあって、スイフトの方が走りは爽快なはず。
そして何より軽規格より大きいボディサイズにより、室内空間のゆとりがあることが一番のオススメポイントです。スイフトは先代モデルでは安さを武器に展開していましたが、現行モデルは質感を向上させライバルのコンパクトカーと肩を並べるクルマとして人気上昇中。軽自動車のメリットである税金や車検費用の安さにメリットを感じないなら、コンパクトカーのスイフトをオススメします。

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