日産 北海道陸別に国内最大の高速周回曲線路が完成!

 日産は、北海道 陸別試験場(北海道足寄郡陸別町)にて、2004年7月より建設を進めてきた高速周回曲線路を完成させ、9月11日竣工式を実施した。

 今回完成した高速周回曲線路は、勾配変化と屈曲が連続する一周8.1kmの一般高速道路を模した国内最大級の試験路である。欧州での代表的な郊外道路とサーキットコースを再現した一周7.2kmのカントリーロード等をすでに備えており、今回完成した高速周回曲線路と組み合わせることで合計約16kmの試験路となり、一般道走行から超高速走行まで総合的な車両実験が可能となる。

 日産は、中期経営計画である「日産バリューアップ」(2005年度〜2007年度)に取り組んでいる。本中期経営計画の期間中、世界で28車種の新型車投入を予定しており、今回完成した試験場での車両実験を元に新型車の商品開発を行うという。

 なお同社では、同試験場の他国内に3ヶ所(栃木、追浜、茂木)、海外に1ヶ所(米国アリゾナ州)に試験場を保有しており、北海道 陸別試験場は国内で最大規模となる。また、1991年からグローバル市場における高速道路での走行を想定した、高速走行時の先進性能・信頼性開発、および寒冷気象環境(降雪、各種凍結路面等)での性能開発などを開始している。

■北海道 陸別試験場概要

所在地
北海道足寄郡陸別町字林内48-1
敷地面積
約705万�
主要設備
カントリーロード、登降坂路、直線路、ダートサーキット路、オフロード試験場