SS-4よりヒデ〜や、コースの80%が水の中・・・

コースの80%が水の中

8月11日(金) LEG-6(1日2本のSS) SS-4に続き後半戦のSS-5へと...
SS-4が終わりサービスに向かうが、なんとここでメコン川横断であります。私を含め4台のみ(ヴィバット選手、マナ選手、高杉選手)でフェリーを貸切移動。到着後のサービス時間に限りがあるので、フェリー上でラリーカーの状況確認をして、”リアのショックが折れてる” ”ウォッシャはモーターが壊れたのが原因と判明” 他数回所をチェックして電話でサービスに状況を伝えます。

到着後、すぐさまサービス開始!

やつ魚採って来たよ〜
「魚が採れたぞ〜」
メカ長が持っている魚は、実はラリー車のドコかに紛れ込んで乗っていたらしい。”やつは魚も採るほど余裕があるのか?”と笑われてたらしい。
SS-5のスタート前なのに・・・
いらっしゃ〜い!
ここはラオスのとある民家です。SS−5のスタート待ちを利用してみんなで上がりこみ、バカ話に盛り上がってました。
しかしよく食べるよ〜
”これと、これと、これも・・・”
うちのチームの半分が食費なんじゃないか?と心配するほどよく食べる二人。写真はパンにアイスクリームを挟んだ不思議な食べ物。さすがラオスです。

↑ ラオスでもこんな状況のチームなので、常に笑いが絶えません。
サービスも無事終了してSS-5のスタートへ向かったが、SS内に倒木があり撤去中とのこと。お得意の”待ち”であります。(↑真ん中の写真)

”ピカ! ゴロゴロ・・・・”
いや〜な空になってきたところでSS-5スタート!

水しか見えない・・・

SS-5は38.4kmながらターゲットタイムは2時間30分と今大会一番の”やばい”設定となっている。果たして無事にフィニッシュできることやら〜
ヴィバット選手、マナ選手に次ぐ3番スタート。今回はライバルのマナ選手の尻を追いかける展開だ。
(SS-4が暫定なのでSS-4のフィニッシュ順でスタートです)
スタートしてすぐに水・水・水・・・・・本当に水しか見えない。田んぼの真ん中の道らしいのだが、辛うじて水から出ている草がラインとなっているので何となくそこが”道”であることを示してはいるのだが、それがオンコースなのか?田んぼの中なのか?さっぱり分からない状況。ラインを外せば間違いなく即スタックなのだがラインが分からない・・・
水の深さは平均80cmで、それが何キロも永遠と続くのである。ナビの「メニ〜メニ〜ウォ〜タ〜」はもう聞き飽きた。そんなところの画像がないのが非常に残念だが、メディアではとても入っていけない。私もラリーだから入っていけるが、ただの旅行ではとても入ろうとは思わない。だってそこはキングコブラが住む森だから・・・だからナビは”絶対にスタックしないでくれ!”と本気で言ってました。
私も今年で6回目の出場となるのだが、こんなひどい”水”コースを走ったのは初めてだ。川の中を数キロ下るということもあったが比でない。

ラオスのジャングルをさまよう

SS-5の後半は2m以上の草が生い茂る道が幾重にも分かれているジャングルだ。水責めが終わったと思ったら今度はジャングルかよ〜 今度こそキングコブラが出そうなところである。
”道がない”今までも何度となくそのような表現をしたが今回は本当に道がない。2m以上の草で覆われているため1〜2台が通った程度では何も変わらない。そんな中を手探りで前へ進むしかない。

ラオスでミスコース!

そんなとき突如と”ゲゲゲの鬼太郎ハウス”みたいなのが現れて行き止まりとなってしまったのだ。
私 : 「やっちゃ〜た〜ミスコースだ。戻ろう・・」
しかし、ドコで間違えたのかが分からないほどゴチャゴチャしたジャングルなのである。ほどなくミスコースをした場所がわかりオンコースに戻ったが、さほどの距離はミスをしていないながらも5分ほどロスをした。どうやってもペースは上げられないのでミスコースとスタックをしないように慎重に進む。

ライバルの三菱マナ選手に追いつく!

ナビ : 「あと5kmでフィニッシュ!」
私  : 「え〜まだそんなにあるの??」
そう、昨日までの5km程度なら”あとちょっと”と思うかもしれないが、今日の5kmは地獄のように遠い。
しかし程なく前を走っている三菱のマナ選手に追いついたではないですか!! ”ヨッシャ〜!”今日の喜びはタイムを縮められた喜びよりも、2台で一緒に走れるという安心からだったのだ。それほど心細くなるようなジャングルなのである。
スタックをしないために何度となく行っては戻りとコースを見つけるマナ選手に先行させてリスク回避であります。

やっとフィニッ〜シュ!

リザルト LEG-6までの総合成績

●総合 1位● Niihori&Ittipon組(日本・タイ) TOYOTA VIGO
15:25:59
●総合 2位● Mana & Kittisak組(タイ) MITSUBISHI TRITON
15:29:43
●総合 3位● Vivat & Pramote組(タイ) ISUZU D-MAX
16:00:26
●総合 4位● Takasugi & Uchida組(日本) MITSUBISHI PAJERO EVO
16:16:18
●総合 5位● Puttiwat & U-krit組(タイ) TOYOTA VIGO
16:23:22
●総合 6位● Morikawa&Fukano組(日本) MITSUBISHI PAJERO
16:51:33
●総合 7位● Chai & Amnuay & Theerawut組(タイ) MITSUBISHI TRITON
17:48:23
●総合 8位● Noto & Akahoshi組(日本) MITSUBISHI PAJERO
22:02:19
●総合 9位● Sarun & Panlo組(タイ) ISUZU D-MAX
24:26:22
●総合10位● Rachan & kornwiwat組(タイ) MITSUBISHI PAJERO
24:56:11

SS-4でトップタイムを出しながらも、SS-5のスタートが3番手だったのは幸運のような気がする。2位のヴィバット選手に1分36秒の差で今年2本目のSSトップをたたき出した。

SS-5は9台のみ出走で7台が走りきった。2位のタイ三菱ラリーアート・マナ選手との差は3分44秒と、ここまで2500km以上を走りながらたったの3分しか差がないのには本当に驚かされる。
明日の最終SSはついに1番スタートである。最終日までトップに立たない作戦が思惑通りに進めたのは本当にラッキーである。
最後でどんでん返しを喰らわないように気を引き締めて、明日に備えて今晩も宴会であります。