リタイアチーム続出で、成績は急上昇!クラス2位目前で思わぬ事態!

    路面は雨降るとメチャ滑る泥!

カントクからの厳しい指導

 今日は新美に対し厳しい厳しい指導をしなければならなかった。

 再び夜に雨が降ったものの、幸い晴天。ただコンディション悪そうなので、昨日グルービング(深いミゾ)を入れたタイヤを履いてサービスから送り出す。アキから電話あり「何とか走れます」。今日みたいな日は、完走するとある程度順位が付いてくる。

 実際、なかなか良いペースで走れており、3回目のサービス時点の成績は急上昇。というのも昨日リタイアしたチーム、楽に10を超えていた。私らのインプレッサは速さで3番目くらい。徐々に順位を挽回し始めていたのだ。しかも!1位を走っていたサラディン選手がコースアウトしてリタイアという情報。このままゴールすればN4クラスの2位であります。

 すると新美が大ハシャギ。取材に来ていたマレーシアのTVに向かって「サラディン選手がリタイアしたので2位になっちゃいました〜!ラッキー!」みたいなことをコメントし「バンザーイ!バンザーイ!」とかやってる。

 アカン!アカンぞ新美!サラディン選手はマレーシアのラリー界じゃ英雄。日本の新井選手みたいな存在。リタイアしたらそう思ってても沈痛な顔して「残念だったです」くらい言えっての!

 もっと悪いのがバンザイだ。アジア地域の人にとって日本人のバンザイは微妙。というか止めるべき。第二次世界大戦のイメージと重なりますから。若者の歴史観の問題なのかもしれないけれど(学校教育か?)、少なくともマレーシアの英雄がリタイアした後の日本人のバンザイは見たくあるまい。

 すぐ引っ張り「考えろ!」と説教。もちろん新美に悪意など無いから、説明してやると納得しショゲ返ってました。まぁいい。若いモンにとっちゃ失敗も経験。二度としないだろう。

ラリー初のリタイアに落胆!

 順当に走ればクラス2位。サービスから送り出し「あとSS2つ残すだけだから早く撤収して表彰式の会場に行こうね」と遅い食事を取りながら話していたら電話。時間的には「ゴールしました」である。

 ところが「最後のSSでコースアウトしちゃいました。」何だよ!この一報でサービス隊はガックリ。何を隠そうラリーのリタイア経験、私を含めて初めて。こんなに脱力するもんだということを初めて知りました。

リタイアチーム続出で、成績は急上昇!クラス2位目前で思わぬ事態!
グルービングしたタイヤを使います。