三菱は、2005年度の社会的活動および環境保全活動をまとめた「三菱自動車 社会・環境報告書2006」を発行した。

 同社では1999年以来「環境報告書」を毎年発行してきたが、2005年版より「社会・環境報告書」に改め、社会的活動に関する記載も更に充実させた。2006年版では、社会側面の内容として、信頼される企業になるための3つの"第一"、すなわち「コンプライアンス第一」「安全第一」「お客様第一」の取り組み状況や、様々なステークホルダーに対する活動状況を報告している。

 一方、環境側面では、本年7月に公表した新たな環境取り組み計画「環境行動計画2010」について、「環境マネジメント」「地球温暖化防止」「環境汚染防止」「リサイクル・省資源」の4分野における活動項目や中期目標などを詳しく記載した。また、従来の「環境サステナビリティプラン」に基づく2005年度の活動結果については、PDCA(Plan/Do/Check/Action)形式で記載して、読みやすさ、分かりやすさの向上を図ったという。

 「社会・環境報告書2006」では、内部通報制度の整備や個人情報保護の取り組みを中心に、企業倫理遵守をさらに徹底し、リコール業務の継続的改善と市場での品質改善の迅速化を推進するなどのほか、環境面では2010年度に向けた「環境行動計画2010」を新たに策定するなどとしている。

 なお、日本語版は、8月31日より三菱のホームページから閲覧が可能となっている。冊子は9月中旬の完成を予定しており、入手希望の方には基本的に無償で提供する(申し込み方法はホームページに掲載)。英語版は10月下旬の発行を予定しているとのこと。