5代目カローラ
5代目カローラ

四角くてホワイト。これこそが、80年代スタイルの真骨頂だ。とくにトヨタ車は、これこそが安心感の源とされていた。

5代目カローラ

モケット張りのシートや内張りが高級感を演出している。さらに、ステアリングのデザインも80年代の先進性を強調している点に注目だ。

FFとFRを同時にリリースする戦略に出る

 大衆車においてはすでにFFが常識化していたのだが、カローラに関しては出遅れていたというのが正直なところ。そこで五代目でいよいよFFが登場することになる。しかしFFはセダン(4ドア/5ドア)のみ。高い操縦性が確保できるFRもクーペ(2ドア/3ドア)向けに残されていた。つまりFFとFRの両方をラインナップするという戦略に出たわけだ。
 シャーシはFF用のみが新開発され、サスペンションは前後ストラット化。クーペはリヤが4リンクリジッドのままだった。エンジンもFF向けは従来のラインナップを踏襲しつつ、インジェクション仕様の1.6リッターを追加されている。さらにクーペにおいては、1.6リッターが新開発の4A-GEU型へと変更されているのが大きなトピックスだろう。さらにFF化を受けて、ハッチバックのFXが登場している。

【基本編】新型トヨタカローラ登場直前! 歴代カローラの歴史を探る!!

【特集】 (2006.08.31)

カローラといえば、日本を代表する大衆車として常に高い支持を得てきた。そして初代カローラ発売から40年目の今年、いよいよ10代目が登場。その足跡を今一度たどってみよう >> 記事全文を読む


[初代1966年登場] マイカー時代の先駆車となる

【特集】 (2006.08.31)

マイカー時代、つまり大衆車の時代をいち早く察知し、投入された初代カローラ。ライバルである日産サニーを100cc上回る排気量もヒットを後押し >> 記事全文を読む


[二代目1970年登場] 排気量を拡大、レビン/トレノも登場

【特集】 (2006.08.31)

大ヒットとなった初代カローラのあとを継ぎ、1970年に二代目は登場した。スタイル的には踏襲したものとなったが、走りの性能は大幅に進化した >> 記事全文を読む


[三代目1974年登場] オイルショックと排気ガス規制に対応

【特集】 (2006.08.31)

その型式からサンマルの愛称で親しまれる三代目カローラ。ボディサイズの拡大やパワーアップが図られたが、排ガス規制のクリアには苦労した >> 記事全文を読む


[四代目1979年登場] 本物志向に合わせた高級化

【特集】 (2006.08.31)

オイルショックの影響からも脱却した70年代後半に登場したのが四代目カローラ。団塊の世代にターゲットを絞り、本物志向でまとめ上げられた >> 記事全文を読む


[六代目1987年登場] ついに全グレードでFF化を完了

【特集】 (2006.08.31)

クーペに残されていたFRも六代目となって、FF化された。エンジンも当時の最先端、ハイメカツインカムを得て、さらなるパワーアップを実現 >> 記事全文を読む


[七代目1991年登場] 丸みを帯びたデザインへと変身

【特集】 (2006.08.31)

好景気に後押しされて、装備の充実がさらに進み、走りにおいてもスーパーストラットが採用され、さらにスポーツツインカムも搭載された >> 記事全文を読む


[八代目1995年登場] ボディをさらに拡大しつつ、軽量化

【特集】 (2006.08.31)

バブルも弾けた時期に登場しただけに、八代目は装備の簡略化やコストダウンが実施された。またシャーシ自体も七代目のものを流用している >> 記事全文を読む


[九代目2000年登場] 21世紀のカローラとしてゼロから出発

【特集】 (2006.08.31)

ニューセンチュリーバリューというコンセプトを掲げて登場したのが、九代目のカローラだ。そのためセダンメインをも見直しての出発となった >> 記事全文を読む


実用車ながら、スポーツにも力を入れてきた歴代カローラ

【特集】 (2006.08.31)

大衆車として世界中で高い評価得ているカローラだが、レビン/トレノなど、スポーティな一面も持ち合わせているのはご存じの通りだ >> 記事全文を読む


現地生産も行われ、世界に羽ばたく、カローラの輪

【特集】 (2006.08.31)

クラウンと異なり、初代より輸出に力を入れてきたのが、カローラの特徴だ。各地のニーズに合わせて専用モデルも用意し、海外生産も行われている >> 記事全文を読む