4代目カローラ
4代目カローラ

リヤももちろん空力をも意識した角張ったデザインだから、80年代はこのようなスクエアなスタイルが主流となっていた。

4代目カローラ

新型の3A-U型だが、組み合わされるのはキャブレターだった。駆動方式はFRを採用しており、ドライバビリティの向上に貢献している。

4代目カローラ

明るい色使いや質感の高さなど、大衆車とはいえ、高級感の演出にも力を入れている。メーターまわりなどは、未来感を取り入れたものだ。

スタイル一新、空力にもこだわったデザイン

 トヨタ独自の排ガス浄化技術であるTTCなどで、厳しい排ガス規制を乗り切った70年代後半に登場したのが、四代目のカローラだ。エンジンもそれまでの主力だった1.4リッターに代わって、新開発の1.5リッター、3A-U型へとスイッチ。また当初は1.8リッターも存在したが、車格に合わずに途中で消えている。
 四代目で一番注目なのは、そのボディ。当時すでに空力という概念は根付いていたものの、それはあくまでもスポーツカーにおいて。それを実用車として初めて導入し、風洞実験が繰り返された。その結果が先代とはガラリと変わった、直線を基調としたデザインというわけだ。もちろんサイズ自体も拡大され、よりルーミーな室内としているのだが、さらに高級化に力を入れているのも特徴。団塊の世代が働き盛りを迎え、「本物の時代」と言われていただけに、レザーシートなども用意されていた。またディーゼル車やワゴンが初めて加わったのもこの代だ。

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