ライター紹介

221616 編集部

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全車FFとしつつ、グレード体系は大幅整理

走りが重視されるクーペでFRが残されていたが、FF化の波には勝てず、六代目ではすべてがFF化された。とはいえ、クーペ自体がレビ/トレを除いて、カローラとスプリンターで廃止。じつはこれで1.5リッター以下のトヨタ車全車が、FFとなった。グレード体系は、カローラがセダンとハッチバックのFX。さらにスプリンターもセダンとクーペ(シエロ)とじつにシンプルに整理されている。ボディサイズは若干であるが、さらに拡大されている。エンジンは1.6リッターが5A-FE/5A-FHE型へと変更されているのだが、後者は当時、トヨタ自慢のユニットであり、ハイカムを装着してハイメカツインカムと呼ばれ、高性能ぶりを大いにアピールしていた。
 そしてこの時代はバブルの絶頂期だけに、カローラも高級化路線をまっしぐら。なかでも大ヒットとなったのがサルーンテイストをふんだんに盛り込んだSEリミテッドで、装備面でもさまざまなものが装着され、TEMSすらも採用されていた。

最高級グレードとして高級装備が自慢だったSEリミテッド。ウインドまわりのモールなどにより、差別化を図っていた。

こちらはノーマル版の5A-FE型。七代目カローラでは電子インジェクション化が進み、後期では1.5リッターと1.6リッターのすべてがEFI化された。

マークIIと見まごうばかりの高級感あふれる室内がSEリミテッドの特徴。とくにインパネのデザインはシートはサルーンといっていい。