メルセデスベンツ 新型Eクラス ディーゼルエンジン搭載「E320CDIアバンギャルド」

クールなメルセデスのクールな会場

メルセデスベンツ 新型Eクラス ディーゼルエンジン搭載「E320CDIアバンギャルド」

 8月28日、丸の内にある「東京国際フォーラム」で開催された『メルセデス 新型Eクラス』発表会。日本市場における主幹車種であるEクラスのマイナーチェンジモデル、その発表会場となった広いコンベンションホールは地下にある。ココは普段、ビジネス向けの展示会などが行なわれるスペースだ。床はコンクリートで覆われ壁もとてもシンプル。今回の発表会場にも華美な装飾は一切ない。
 他社の新車発表会では、ホテルの豪華な宴会場か凝った特設イベントスペースで行なわれることが多い中、こんなにシンプルでいいのかなあ。そう思う反面「ウチは素材で勝負します」というメルセデスの自信の表れのようにも思えてくるから不思議だ。昨年秋に行なわれたSクラスの発表会も同じ場所で行なわれているから、メルセデスにとってもお気に入りの会場なのかもしれない。

メルセデスベンツ 新型Eクラス発表会
厳かなムードの中、シンプルな演出で登場する新型Eクラス。左手前が新世代コモンレール式ターボディーゼルエンジン搭載のE320CDIアバンギャルドだ。他モデルとの外観上の大きな差異はほとんどない。
メルセデスベンツ 新型Eクラス発表会
ハンス・テンペル氏(ダイムラークライスラー日本社長)は記者発表の席でメルセデスベンツのイメージを担う人気中核モデルEクラスの新型車へ大いに期待を寄せていることを語った。
メルセデスベンツ 新型Eクラス発表会
マイナーチェンジモデルとはいえ、会場となった東京国際フォーラムの会場は報道陣・ジャーナリストなどで超満員の大盛況。新ディーゼルに寄せる期待感の高さを改めて実感させられた。

こちらもチェック!「Eクラスマイナーチェンジ」情報 詳細はこちらから

Eクラスに新世代クリーンディーゼルモデルが追加!

【新車情報】 (2006.08.28)

メルセデス・ベンツ Eクラスのラインアップが大幅に改良された。今回、新たに加わった新世代のクリーンディーセル搭載のE320CDIアヴァンギャルドに注目だ!! >> 記事全文を読む


新世代クリーン・ディーゼル大復活!

メルセデスベンツ 新型Eクラス ディーゼルエンジン搭載「E320CDIアバンギャルド」

 今回のマイナーチェンジ、目玉はなんと言っても「ディーゼルエンジンの復活」が挙げられるだろう。ダイムラークライスラー日本の社長、ハンス・テンペル氏(写真)はE320 CDI アバンギャルドの新世代クリーンディーゼルの魅力を端的に「クリーン・パワフル・高効率」であると語った。
 その後登場したディーゼル・プロジェクト・マネージャー新道氏の補足説明によれば「クリーン」クリーンな排ガス、Co2排出量の低減、「パワフル」5.5リッターエンジン並みの高出力高トルク、「高効率」2リッターガソリン車並みの低燃費・・・これらが全て満たされたものだという。日本車がガソリンエンジン+モーターのハイブリッド車でエコ性能を追求するのに対し、まるで違うアプローチで取り組んでいるあたりが興味深い。

Eクラスの新ラインナップその1 「E320CDIアバンギャルド」

メルセデスベンツ 新型Eクラス ディーゼルエンジン搭載「E320CDIアバンギャルド」
ステージ上で熱く語るのはメルセデス日本のディーゼル・プロジェクト・マネージャーの新道 学氏。
メルセデスベンツ 新型Eクラス ディーゼルエンジン搭載「E320CDIアバンギャルド」
欧州ではメルセデスの実に6割、そしてEクラスについては7割がディーゼル車なのだという!
メルセデスベンツ 新型Eクラス ディーゼルエンジン搭載「E320CDIアバンギャルド」
コレを期に新たなディーゼルエンジン車の時代が到来するか注目が集まる。
メルセデスベンツ 新型Eクラス ディーゼルエンジン搭載「E320CDIアバンギャルド」
リア部はコンビランプのデザインが小改良されたほかはあまり変更は無い。それだけ完成されたデザインだったということだろう。
メルセデスベンツ 新型Eクラス ディーゼルエンジン搭載「E320CDIアバンギャルド」
インテリアは他のアバンギャルド・アバンギャルドSとも共通のトリム、ブラックバードメープルウッドが渋い印象。
メルセデスベンツ 新型Eクラス ディーゼルエンジン搭載「E320CDIアバンギャルド」
コレが話題のV6 3.0リッターコモンレール式新世代ターボ・ディーゼルのユニットだ。最高出力211ps、最大トルクはV8 5.5リッターガソリン車「E550」並みの55.1kg-m!を誇る。
メルセデスベンツ 新型Eクラス ディーゼル
今回のマイナーチェンジで大きく印象を変えたフロントグリルとフロントスポイラー部。より立体的な造型となり迫力が増した。
メルセデスベンツ 新型Eクラス ディーゼル
こちらはステーションワゴン版。長距離移動のレジャーのアシとして低燃費なディーゼルは適任だろう。
メルセデスベンツ 新型Eクラス ディーゼル
アバンギャルド仕様となる「E320CDI」には245/45R17サイズの5ツインスポークアルミホイールが装着される。

Eクラスの新ラインナップその2 「アバンギャルドS」シリーズ

メルセデスベンツ 新型Eクラス ディーゼル
新設定された「アバンギャルドS」は従来のアバンギャルドに比べエアロやアルミの迫力がさらに増していて、なかなかスタイリッシュだ。
メルセデスベンツ 新型Eクラス ディーゼル
前後アンダースポイラーはAMGデザイン。従来設定されていたスポーツパッケージ(+100万前後の高価オプション!)のものが標準装備されたと考えるとお買い得感も高く感じる!
メルセデスベンツ 新型Eクラス ディーゼル
アバンギャルドSに採用されたスポーティなAMGデザイン5スポークアルミホイール。フロント245/40R18、リア265/35R18(!)と大迫力のサイズを採用している。

Eクラスの新ラインナップその3 【お買い得な売れ筋グレード】「E300・E300アバンギャルド」

メルセデスベンツ 新型Eクラス 【お買い得な売れ筋グレード】「E300・E300アバンギャルド」
従来E280と呼ばれていたベーシックグレードが名称変更。写真の「E300」の他に「E300アバンギャルドS」も追加された。特に後者は今後Eクラスイチの人気売れ筋グレードとなりそうだ。
メルセデスベンツ 新型Eクラス 【お買い得な売れ筋グレード】「E300・E300アバンギャルド」
E300のみウォールナットウッドのセンターコンソールパネル&ドアトリムとなる。他のEクラス日本仕様は全て「アバンギャルド」系のグレードであり、それらにはブラックバードアイメープルウッドが装着される。
メルセデスベンツ 新型Eクラス 【お買い得な売れ筋グレード】「E300・E300アバンギャルド」
国内ではベーシックなグレードとなるが、DOHC V6 3.0リッターエンジン、出力231ps/6000rpm、30.6kg-m/2500-5000rpmの最大トルクを発生させる高出力エンジンが搭載され実用上十分以上の性能を誇る。

Eクラスの新ラインナップその4 【V8 6.3リッターのド迫力!】E63 AMG

メルセデスベンツ 新型Eクラス E63 AMG
マイナーチェンジ前の「E55」からさらに進化した迫力のAMGデザインエアロ、強化型エアサスペンションが装着される。
メルセデスベンツ 新型Eクラス E63 AMG
メルセデスAMG社初の独自開発が行なわれたというV8 DOHC 6.3リッターエンジンは最高出力なんと514ps(!!)。
メルセデスベンツ 新型Eクラス E63 AMG
左右に振り分けられたスポーツエクゾーストがAMGデザインのリアスカートと相まって圧倒的な迫力を生む。

( 写真/レポート:CORISM編集部 徳田 透 )

新車見積もりはこちら

メルセデスベンツ 関連記事はこちらから

【メルセデス・アルファロメオ・ミニ】今後は日本でも普及する!? 最新ディーゼルを徹底検証

【特集】  written by CORISM編集部 (2006.06.22)

ヨーロッパではディーゼル車が主流だが、最新のコモンレール式にそのカギはあり。実車試乗でその実力をチェック! >> 記事全文を読む


コレがディーゼル?! 日本導入直前、メルセデス・ベンツの最新ディーゼル車を達人、松下がチェック!

【新車情報】  written by 松下 宏 (2006.03.21)

今年の初夏に導入が予定されているメルセデス・ベンツの最新ディーゼル車。日本では敬遠されがちだが、乗ってみると想像を遥かに超えて「速くてよい!」 >> 記事全文を読む