いよいよ7日間2720kmの熱き闘いがスタートした!

華々しいセレモニアルスタート

8月6日(日)【FIA】オートバックス アジアクロスカントリーラリー2006が遂にスタートした。雨季の東南アジア・タイ〜ラオス〜タイの7日間、計2720kmは決して楽な道のりではないことは容易に想像が出来る。まさに”水とドロの祭典!”に相応しい大会となるだろう。どんなドラマが待ち受けているのか?!各々のエントラントが1年かけて用意した思いは並大抵の”根性”ではないだろう。ここまで来るだけでも素晴らしいことですが本番はこれからです!頑張りましょう。

SS1のスタート順を決めるプロローグSSでチームオーダーが?!

たった2kmのプロローグ..しかし..

全長2kmのバンコク市内にある特設コースを利用したプロローグSS。SS-1のスタート順を決める大切な2kmとなる。
歩いて下見が出来るというラリーではちょっと変わった形式で日本のダートラ的なイメージだ。私はナビを引きつれ歩きながらのペースノート作成である。
スタートはゼッケン番号順なので14番スタートと格好の場所だ。というのも、スタート前に監督からチームオーダーが出されたのだ。
「絶対に3番以内に入るなよ!狙うは5番手!」
そうです。アジアクロスカントリーラリーのコースを製作しているのは、タイクロスカントリーラリー選手権の主催者で彼の異名は「ピターク マジック」と呼ばれるほど先頭グループをいじめるコース設定をする怖い人なのです。だから初日からトップを走るのは、=勝てない という法則になるのです。

いよいよスタート!
2kmなので息を止めて走れる距離だ。

「スロー!スロー・・・・」ナビの声がコダマする〜

トヨタハイラックスVIGOです!

コースは狭いのでコースアウトしない程度の速度で走っていたら、フィニッシュ手前300mでナビが「スロー!スロー!!」と声を挙げた。
「8,9,10・・・・」
私の前までのトップタイムが2分18秒だったので、チームオーダーとして2分20秒狙いだったのだ。
「13,14・・・GO!!」
ちょっと外したが2分21秒でのフィニッシュだ。後は後半のグループがどんなタイムを出すかによって左右されるが待つしかない。

そんな中「2分11秒!」と場内アナウンスが流れた。
そう、27歳タイ三菱ラリーアートの若武者マナ選手だ。彼は無謀にも全快で飛ばしてきたのだ。他の選手から散々チャカされ苦笑いである。

続々とフィニッシュを迎え、結果9番手スタートと最善位の5番手からは外れてしまったがまずまずである。(8番手スタートは片山右京選手・日本人最上位)

さ〜明日のSS-1は片山右京選手の尻を追っかけまわうぞ!!
(レディーボーイではありません)