世界初のバリオルーフを採用した先代SLKも150万円台から探せる!

ベンツの電動メタルトップが新車のコペンと同じ値段?!

先代SLKはボディサイズもコンパクトなので女性にもおすすめの輸入オープンカー

 もうすぐ秋のオープンカーシーズン到来!ということで前回は、今が買い時のオープンカーと今買わないほうがいいオープンカーの国産車編をお届けしましたが、今回は輸入車編です。実はオープンカーは国産車よりも輸入車のほうがモデル数が多く、値ごなれした中古車も多いのです。まずはその中から、おすすめの中古車を紹介します。

 輸入車のオープンカーの中で、私がイチオシなのがベンツの先代SLK。SLKが日本に登場したのは97年。バリオルーフと呼ばれる世界初の電動メタルトップを採用し、一躍人気モデルとなったオープンカーです。ボディサイズが4m弱と小さいこともあり女性にも人気がありました。走っても、エンジンは2.3リッターのスーパーチャージャーを搭載しているので、小さいボディには十分の動力性能です。

 2000年にマイナーチェンジを行い、新型が出た04年まで販売されましたが、途中で大きくデザインが変わっていないので、初期型を買っても古く見えないのも魅力です。

 中古車相場は初期モデルなら150万円ぐらいから販売されており、160〜170万円ぐらいが98年式ぐらいのボリュームゾーンとなっています。電動メタルトップのベンツのオープンが、これぐらいの値段で買えれば、かなりお買い得といえるでしょう。とても新車のコペンと同じぐらいの価格のクルマに乗っているとは思われません。

ボクスターやZ3も狙い目

ボクスターも2.5リッターの初期型なら200万円台で狙える

 ポルシェのボクスターも最近中古車のタマ数が増え、買いやすくなってきたモデルのひとつです。導入された当初の97年式あたりだと、230〜250万円台の物件も増えてきており、相場的にも最近は落ち着いてきています。排気量が2.7リッターに拡大された00年モデル以降だと、まだ300万円以上が相場となってきています。

 また、BMWのZ3も最近は中古車価格が下げ止まった印象がありますが、初期モデルの97年式なら100万円を切る物件も多く、130万円も出せば程度の良い物件も見つかりそうです。

 マツダ ロードスターの倍以上の値段はしていますが、ベンツやポルシェ、BMWならステイタス性も2.5倍ぐらい違うので、輸入車オープンを狙ってみるのも面白いのではないでしょうか。

買い時ではないのはミニのコンバーチブルと307CC

ミニコンバーチブルは、まだ新車の10%程度しか安くなっていない!

 BMWミニの中古車の値落ちが少ないということは、以前ここでも書きました。その後、徐々にタマ数が増え始め、最近はようやく値落ちも進んできましたが、04年に追加されたコンバーチブルに関しては、相変わらず中古車の旨味が感じられないほど高値で安定しています。

 ミニのコンバーチブルには、クーパーとクーパーSがラインナップされており、クーパーのコンバーチブルが、新車のCVTで約300万円なのに対し、中古車で一番安い物件でも280万円前後します。この値段なら、もう少し頑張って新車を買ったほうが絶対に幸せです。

昨年のマイナーチェンジでネコ顔になったプジョー307CC オープンカーならこれぐらい派手な顔のほうが似合う

 そしてもう一台はプジョー307CC。最近、プジョー206CCはタマ数も増え、新車の半額に近い130万円前後の物件も目立つようになって中古車の旨味が出てきていますが、03年に登場した307CCは、まだタマ数も少なく、280万〜300万円はしてしまいます。新車は380万円もしますが、約3年落ちで、まだ300万円までしか下がっていなければ、ちょっと買いにくいモデルといえるでしょう。

 昨年、307はフロントマスクが大きく変更しているので、今からマイナー前の顔の中古車を買うよりは、ネコ顔の新車の方を買ったほうがいいでしょう。

 最初に紹介したSLKやボクスターは、今後も値落ちが少ないと思われますが、ミニや307CCは今後値下がりする可能性があるので、少し待った方がいいかもしれません。