話題の新型車を賢く買う方法、教えます。
スバル ステラ

スバルの軽自動車といえば、《R1》と《R2》が挙げられる。
いかにもスバルらしい、スポーティーなボディスタイルと走行性能に特徴のあるモデルだ。
しかし、最近の軽自動車の売れ筋は《ワゴンR》や《ムーヴ》といったルーフの高いスペース効率に優れた車種。そこでステラの登場となった。
プラットフォーム(車台)は《R2》と共通だが、全高は1645mmと大きく取った。
4気筒エンジンや無段変速ATの【CVT】といったスバルの技術を投入しながら、
日常生活のツールとしても使いやすい軽自動車に仕上げている。

◆本文:渡辺陽一郎
◆データ協力:ガリバー自動車流通研究所
◆総合ディレクション:佐藤 誠(from ガリバー自動車流通研究所)

知の巻:ステラが人気の理由

頭上の空間などに余裕が見られ、大人4人が移動するに十分な軽自動車
4人乗車の機会が多いなら、膝先空間を確保できるLX以上のグレードを!!
スバル ステラ カスタムRS
リセールバリュー: 44%〜59%

最近は新車販売される日本車の約33%が軽自動車になった。その背景にあるのは、従来からの維持費の安さを生かしつつ、居住性、内装の造り、走行性能といった点も大幅にレベルアップさせたことだ。軽自動車が「ガマングルマ」を脱したことで、高い人気を得られるようになった。
その中核にあるのが、《ステラ》のようなルーフの高い軽自動車。そのために、これらのモデルは概して数年後の下取り査定も高めになる。有利な条件で売却できるワケだ。
《ステラ》の場合だと、【リセールバリュー(3年後の残価率)】は新車価格の「44〜59%」と予測される。際立って高値で売れる車種ではないが、新型車でもあり、不利な条件が提示されることはないだろう。日本車の平均リセールバリューが35〜45%程度だから、ステラは高い部類に入る。特に有利なのはスーパーチャージャー仕様の「カスタムRS」だが、これは価格が140万円弱で1500ccエンジンを積んだコンパクトカー並みだ。先に触れた「LX」がベストグレードになる。

ステラの全高は1645mmに達するから、ワゴンR/ムーヴ/ゼストといった“ハイルーフボディーの軽自動車”に含まれる。スタイリングも直線基調で室内の広さを表現しており、スバルらしい個性には乏しいものの、軽マーケットのニーズに合わせた一台と言える。
実際、車内は快適。フロントシートは十分な室内高を生かして着座ポイントを高めに設定。頭上の空間にも余裕を持たせ、さらにボリューム感のある座り心地だからリラックスして運転できる。リヤシートはホイールベースが2360mmとさほど長くないから膝先空間は少なめだが、フロント側と同じく着座ポイントを高めに設定して座り心地をカバーした。
グレード構成はノーマルボディーが「L」と「LX」、専用デザインのバンパーなどでスポーティー感覚を強めたカスタムが「R」と「RS」になる。いずれも直列4気筒のツインカムエンジンを搭載するが、「RS」は64馬力の最高出力を発揮するスーパーチャージャー仕様。トランスミッションは無段変速ATの「CVT」のみを採用しており、滑らかな加速を実現すると同時に動力性能を有効活用している。
お買い得グレードは「LX」。111万円弱の価格はライバル車の売れ筋に比べて少し高めだが、その分だけ機能面は満足。ちなみにベーシックな「L」にはリヤシートのスライド機能が付かず、膝先空間が15mm狭まる。この差が居住性に意外に利いてくるので、特に4名乗車の機会が多いユーザーは、「LX」以上のグレードを選ぶべし。

スバル ステラ

SPECIFICATIONS

[代表グレード: カスタム RS]
■ 全長×全幅×全高: 3395×1475×1645(mm)
■ エンジン型式:EN07
■ 排気量:658(cc)
■ 最大出力:64(ps)
■ 最大トルク:9.5(kg-m)
■ 燃費:18.8(km/l)
■ 定員:4(人)

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比の巻:ライバルとの比較

全車にターボを搭載して「高速も快適な軽」を目指したのが《ソニカ》
先代《ライフ》の積載性をアップさせファミリー需要に対応した《ゼスト》

VS ダイハツ ソニカ

ダイハツ ソニカ
リセールバリュー: 40%〜56%

《ソニカ》はステラとほぼ同じ時期に投入されたスペシャルティー感覚のモデル。
最近の軽自動車は内外装の質や居住性が大幅に向上したが、ロングドライブ時の快適性は依然としてネックになっている。ルーフを高く設定し、装備を充実させ、衝突安全性の対策も十分に図った結果、車両重量が800kgを上回るからだ。これでは660ccの排気量だと動力性能の不足に陥る。
ところが《ソニカ》はこの点にスポットを当て、「高速道路も快適に巡航できる軽自動車」を目指した。全車がターボエンジンを搭載、《タント》と同じロングホイールベースで走行安定性も良好だ。
やや個性が強いために3年後の下取査定は新車時の「40〜56%」程度だが、それでも新型車とあって高値で売れる部類に入る。

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VS ホンダ ゼスト

ホンダ ゼスト
リセールバリュー: 49%〜65%

《ライフ》のプラットフォームを使って開発された軽自動車。ライフに比べてルーフを高めに設定することで、前後のシートともに広いスペースを確保する。リヤシートは床面へ落とし込むように格納できるタイプ。2名乗車時には、十分な積載容量を備えたボックス状のラゲージスペースを得られる仕組みだ。このレイアウトを実現するため、リヤシートの座面の奥行は少々短めだが、ライフに比べると15mm拡大できた。高いルーフを生かしてフロントシートの着座ポイントを前に寄せ、リヤシートの足元空間を広げたワケだ。これによって、ファミリーカーの需要にも対応できる軽自動車になった。
その一方で、ホンダは3系列のディーラーを統合。全店で軽自動車を扱うようになり、特に都市部では購入しやすくなった。都市部で軽自動車に乗るとなれば、ファーストカーとしても使われる。つまり、《ゼスト》はホンダの販売系列の統合を視野に入れた車種といえるのだ。そうなれば下取査定も高まり、3年後の査定額は新車時の「49〜65%」と予測される。《ステラ》や《ソニカ》よりも優れた条件が提示される確率が高い。

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選の巻:オススメ乗り換えプラン

専用エアロで武装され、基本装備は充実しているなど、リセールバリューのポイントをキッチリ押さえているため、将来手放すときも好条件が得られやすい!
オススメグレード
カスタム R(\1,197,000) ★★★★★
オススメオプション
HIDロービームランプ(¥52,500)
★★★★★
オススメボディカラー
シルキーホワイト・パール
オプシディアンブラック・パール
★★★★★
合計 オススメオプションを装着した場合の
リセールバリュー
\1,249,500 45%〜60%
ガリバー自動車流通研究所所長

ガリバー自動車流通研究所
鈴木詳一 所長

全高1645mmとライバルよりもちょっと背が高いワゴンタイプのステラは、広めの室内とシンプルなグレード構成がウリ。「L/LX」の標準系と「R/RS」のカスタム系に分かれ、オススメはカスタム系の「R」。「RS」は64馬力のスーパーチャージャー付ですが、走りにこだわらないユーザーならそれ以外はほとんど同じ装備が奢られ20万円程安い「R」で十分。専用エアロで武装され、基本装備は充実。リセールバリューのポイントもエンジンよりもエアロなどの外観が優先されるため将来手放すときも好条件が得られやすくなっています。

極の巻:オススメ中古車

軽VSコンパクトカーならどっちを選ぶ?

ホンダ フィット A 2002年式

ホンダ フィット A 2002年式
中古車相場:
59.8万円 〜 149.9万円
(2006/8現在)

 最近の軽自動車は質感や豪華さが向上し、それと共に価格も高くなってきました。それに対してコンパクトカーは据え置きされているといえ、車両価格はあまり差が無くなってきました。そこで、中古車ならではの選択として軽自動車のワンランク上。コンパクトカーを選択してみると2004年式のフィットが100万円以下の設定になっており、お買い得感が出ています。軽に比べゆったりした室内を持ち、走りにもゆとりが出る。ガソリン価格高騰の世の中で燃費にも差が無いとなれば、残るは自動車税などの維持費に多少の差が出るだけです。フィットは2001年に発売されてから常に販売ランキングトップ10にランクインするほどのトップセラーモデル。販売実績がフィットの優秀さを証明するように、同クラスの中でも最もオススメできるモデルです。タマ数・バリエーションも豊富で好みのクルマを探しやすい点もオススメしやすいポイントです。

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