大興奮!F1ハンガリーGPでホンダ39年ぶりの優勝に立ち会った!

久々のウエットレースに波乱の予感!

 暑いですね〜。ボクは8月上旬に日本を抜け出してハンガリーに行ってきました。何故かって、それはF1のハンガリー・グランプリを取材するためだよ。ドナウ川が市内を流れているブダペストはとてもきれいな町だったけど、意外や意外、とても寒かった。F1の決勝レースが行われた6日の朝は、な、なんと気温は13℃だったし、冷たい雨までも降っている。が、F1では久しぶりの雨のレースになるし、ハンガロリンク・サーキットも20年間で初めてのウエットレースだ。こりゃ、波乱のレースになるかも、と朝からウキウキしていた。

今日はホンダデーか!?

 レース前、席を陣取っていたが、ちょっと遊び回っている間に、ボクの席にホンダの福井威夫社長が座り、話し込んでいる。違う席に移ったら、記者会見があり、ジェンソン・バトンが姿を現した。今日はホンダデーか!? しかし、エンジンを交換したバトンは、10番降格で14番手スタートだよ。レースを面白くするためにペナルティを科せられたルノーのフェルデナント・アロンソとフェラーリのシューマッハーも近いポジションにいる。

「君が代」に胸が熱くなる

 レースはタイヤチョイスが明暗を分けた。好スタートを切ったアロンソとシューマッハーは、途中からペースが上がらない。これに対しバトンはスタートから数周は埋もれていたが、徐々に上位へと進出。アロンソのリタイヤもあり、最後は悠々のクルージングでホンダに39年ぶりの優勝をもたらした。コンストラクターとしては、ジョン・サーティースがホンダRA300でイタリアGPを制して以来の優勝だ。君が代が鳴り響いた瞬間、胸がジーンと熱くなった。また、メルセデス・ベンツ(マクラーレン)とシューマッハー・ファンだった隣のドイツ人が、優勝が決まるやシャンパンを取りに行き、ボクに差し出したことにも感動した。

後半戦に期待大!ホンダのマル秘新兵器

新風洞の入り口に飾られていたホンダのF1マシン

 ホンダレーシングF1チームは、イギリスのファクトリーに新風洞実験室を完成させた。今回は、新体制がうまく機能した結果の勝利だ。今後、開発スピードは今の2倍になる。新風洞の入り口に飾られていたホンダのF1マシン。

気合充分のバトン

記者会見で抱負を述べるジェンソン・バトン

 レース前、スポンサーが企画した記者会見で抱負を述べるジェンソン・バトン。彼はグッドウッドで30分もサインに応じるなど、とてもファンを大切にする。月曜日のイギリスの新聞は1面からジェンソンの優勝記事だった。

ホンダ39年ぶりの歓び

拍手でホンダ・チームを迎えたホンダの福井威夫社長

 ゴール前からソワソワし、ゴールを駆け抜けた瞬間、拍手でホンダ・チームを迎えたホンダの福井威夫社長。福井さんとボクは、その前の週にスズカ(2輪の8時間耐久レース)にも行っている。この2人が行くと、ホンダは優勝しゃうんだ、と、真剣に思ってしまった。

65年メキシコGPで優勝したホンダRA272

ホンダRA272(クァルッオ製の43分の1スケール)

 ホンダが初めて優勝したのは、1.5リッター時代最後のレースとなった65年のメキシコGP。リッチー・ギンサーがホンダRA272で優勝をもぎ取っている。これはクァルッオ製の43分の1スケールだが、ちょっと小さいように感じる。RA300は買いもらしちゃったようだ、ね。

BAR時代の琢磨のマシン

BAR時代の琢磨のマシン(ミニチャンプス社の43分の1スケール)

 この43分の1スケールは、ミニチャンプス社のもの。とてもよくできている。まだBARが牛耳っていた05年のマシンだ。こちらもジェンソン・バトン仕様を探したが、見つからなかったためゼッケン4の佐藤琢磨のマシンを!