前回に引き続き、自動車保険の比較のポイント!今回は知ってそうでよく知らない【車両保険】についてです。

知っているようで意外と知らない“車両保険”


相川淳之介(以下、相):【車両保険】ってご存知でしょうか?」

吉川ひとみ(以下、吉):「聞いたことはあるけど……、詳しくは知らないなぁ。」

相:「そうなんです。 【車両保険】って知っているようで詳しい事はあまりわからないという方が多いんです。なので、今回は知っているようで意外と知らない車両保険の種類と金額についてです。
簡単に説明すると、
【車両保険】は、契約している自動車が事故で破損した場合の修理代などが支払われる保険です。
「ガードレールに突っ込んで、クルマが大破してしまった」 「自宅の駐車場から愛車が盗まれてしまった、どうしよう!」 …といった時の愛車の損害を補償してくれます。
“対人・対物”は『相手のための保険』です。
【車両保険】は『自分の愛車のための保険』というわけです。」

吉:「なるほど」

相:「では、もう少し詳しく解説しましょう。
車両保険には大きく4つのタイプがあるのはご存知でしょうか。
【一般】【車対車+A】【車対車】【限定A】の4つです。
ここで問題です。」

吉:「いきなり(笑)」

相:「「ガードレールにぶつかってしまった!」という時に補償されるタイプはどれでしょう。 いくつえらんでもいいですよ。」

吉:「う〜ん、よくありそうだから、【一般】、あとは【車対車+A】かなぁ…。」

相:「半分当たり!
答えは【一般】です。
【一般】は保険料は高くなりますが、自分のミスで起こした単独事故や、当て逃げによる損害(これもカバーしてくれるのは一般のみ)も補償対象となるので、車両保険としてはパーフェクトに近いものだといえます。
ではここで、先程の4つのタイプの補償の範囲をまとめて見ましょう。
車両保険の種類 一般 車対車+A 車対車 限定A
他のクルマとの衝突・接触 △(※) △(※) ×
盗難事故 ×
火災・爆発 ×
台風・洪水・高潮・竜巻 ×
落書き・いたずら ×
当て逃げ × × ×
単独事故
(転覆、墜落やクルマ以外の物との接触)
× × ×
※相手のクルマが特定できる場合に限ります。

では、保険料はどうなるのでしょうか?」

実に倍以上の差!?


相:「体感できるよう今回も実際に見積もりをしてみましょう。
車両保険以外の条件を同じにして、それぞれ【一般】【車対車+A】【車対車】【限定A】【車両保険なし】の5つを比較しましょう。
条件は以下
スバル:レガシィ、免許の色:ブルー、対人・対物賠償:無制限、人身障害賠償:3,000万円、等級:15等級、用途:レジャー・日常、年齢条件:30歳以上補償、車両保険:保険金額 / 400万円 免責 / 5−10万円 保険会社:日本興亜損害保険(7/5現在)


【一般】     ¥81,590
【車対車+A】   ¥57,150
【車対車】    ¥52,420
【限定A】   ¥46,590
【車両保険なし】 ¥35,690


またも保険料に倍以上の差がでましたね。」

吉:「【一般】と“車両保険なし”では\45,000の差!?」

相:「はい。今回のポイントは、 【どこまで補償対象とするか】です。
『自分のミスで起こした単独事故はあきらめる』という方は、【一般】ではなく【車対車+A】で良いので、保険料に¥24,440の差がでます。
というように、【車両保険】は入っていれば良いというものではなく、しっかりと内容を確認してから決める事をおすすめします。」

吉:「なるほどねぇ〜。ただ勧められて加入すればいいってわけじゃないんですねぇ…。」

相:「【車両保険】は、いざという時に必要となる保険ですので、『とりあえず』『面倒だから適当に…』という事は止めましょうね。 『【車両保険】に入っているのに補償対象外だった』ってことにならないでくださいね。」

吉:「知っといてよかった〜♪」

次回は、今さら聞けない【等級】についてです。
●車両保険 偶然な事故によって被保険自動車自体に破損(損害)が生じたときに補償する保険。保険金額は時価額を基準として定められる。補償内容によっていくつかのプランがある。 車両保険の種類車両保険の種類は大きく4種類あり、「一般」「車対車+A」「車対車」「限定A」の順で補償範囲が狭くなり、それに伴って保険料が安くなる。
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