ルイ・ヴィトン アクト12スタート−ルイ・ヴィトン カップと同じ条件でレース−

 2006年アメリカズカップ・シーズンの最後の公式レース、ルイ・ヴィトン アクト12が6月22日から7月2日までスペイン・バレンシアで開催されている。アクト12は全てマッチレースで、ディフェンダーと11チームの挑戦艇が全員参加し、ラウンドロビン(総当り戦)から始まり、2007年4月に予定されているアメリカズカップの選抜戦であるルイ・ヴィトン カップと同じ形式で行われる。

 ルイ・ヴィトン カップに向けた挑戦艇同士の戦いは既に始まっており、各アクトで成績に従ってポイントが与えられる。2005年、2006年のアクト、そして来年に予定されているアクト13(フリートレース)で獲得したポイントがボーナスポイントとしてルイ・ヴィトン カップに反映される。ルイ・ヴィトンカップの勝者が丁度1年後に開幕するアメリカズカップでディフェンダーのアリンギと対戦する権利を得るのだ。

 アクト11を終了した段階で、BMWオラクル・レーシングは総合得点103点でエミレーツ・チーム・ニュージーランドと首位の座を分けている。これに、ルナロッサが100点で続いている。

 ルイ・ヴィトン アクト12は、まずラウドロビンで始まり、その結果、4チームずつ3グループに分けられる(1から4位、5から8位、9位から12位)。各グループで準決勝と決勝戦を戦い順位が決まる。

 2007年には、4月上旬のアクト13に続いて、4月18日〜6月12日にルイ・ヴィトン カップ、そして6月23日〜7月7日までアメリカズカップが行われる。

 「アクト12は、来年のアメリカズカップと同時期に行われるので、チャンレジャーになれた場合、どのような気象条件でディフェンダーに対戦するのか、参考になる」とBMWオラクル・レーシングのスキッパーであり、最高経営責任者(CEO)であるクリス・ディクソンは述べている。