「BMWトラック・トレーニング・ノルドシュライフェ」WEB講習会 Part3

P6図1 クヴィーデルバッハーヘーエ

 ホックアイヒェンを立ち上がって直線を下るが、右ドッグレッグ(くの字)なので少し左に寄ってから谷底で右側をクリップする。ハンドルをそのままに駆け上がってコースの左側に付く。登り坂は平坦路に変わるから、クルマはそのまま離陸するようにジャンプする。

P6図2 フルークプラッツ

「BMWトラック・トレーニング・ノルドシュライフェ」WEB講習会 Part3

 着地してからクルマの姿勢が乱れない程度にブレーキング。そして右コーナーが二つ続く。ここが飛行場と呼ばれるフルークプラッツだ。最初の右コーナーは縁石には付かず、短い直線で真ん中当たりまで膨らみ、次の右コーナーはしっかりとクリップする。このあとは長くアクセル全開が続くからここのスピードは重要になる。
 左の縁石に沿って走るがクルマのスピードが乗っているとコースの中央付近まで膨らむだろう。もう一度インの縁石に寄っていって6速まで入る。前方に丘の頂上が見えるからその一番右寄りのラインを選ぶ。コースを斜めに走りながら丘の頂点を通過すると、その後の下りで左右バラバラに着地してクルマが揺れるから、コースと平行にして頂上を越えること。

P7図4 シュエーデンクロイツ

「BMWトラック・トレーニング・ノルドシュライフェ」WEB講習会 Part3

 丘の頂点を越えてからブレーキング。5kmの看板でターンイン。ここは緩い右コーナーだが、かなり下っているのでクルマが不安定になりやすい。だからターンインしてからはアクセルペダルを少し踏み込んでいる必要がある。怖くなってアクセルペダルを戻すと外のガードレールに向かって大クラッシュだ。
シュエーデンクロイツからアレンベルクまでの左側は2006年春に工事をして舗装も新しくなっている。

P7図5 アレンベルク

 ヘアピンに近い右コーナーがアレンベルクだ。シュエーデンクロイツでターンインしてからアレンベルクに向かって徐々に左に寄っていく。直線状態のときにブレーキングしながら3速までシフトダウンする。M3SMGの場合は左手を3回握るだけでいい。ターンインするポイントはアレンベルク入り口の左側にある四角い路面の補修跡が目印だ。ここに左の前のタイヤを乗せるようにターンインを始める。ちょっと長めにクリップするようにアクセルペダルをコントロールして、外側の縁石に沿うように加速していく。ここでもアクセルペダルを踏み込むタイミングが早過ぎると出口の縁石に乗ってしまうことになるから、アイディアルラインに乗るようにアクセルペダルでうまくコントロールすること。

ハンドルだけでは駄目、アクセルペダルを使いこなせ!

「BMWトラック・トレーニング・ノルドシュライフェ」WEB講習会 Part3

 ノルドシュライフェをうまく走るためにはスムーズドライビングが重要だが、特にアクセルペダルのコントロールがうまくできないとラインに乗せることができなくなる。アクセルペダルを踏み込んでいくとクルマはアンダーステアになり外に膨らみ、アクセルペダルを戻して減速気味になるとオーバーステアになり内側に向いていく。その中間をうまく使うことができるかどうかが、アクセルコントロールがうまくできるかどうかという評価になる。ハンドルで行き先を決めるのではなく、アクセルペダルで進行方向を決めるのだ。ハンドルを戻しながらアクセルペダルを踏み込んでいけるライン取りが作れればアイディアルラインになるだろう。

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