話題の新型車を賢く買う方法、教えます。
スバル レガシィ ツーリングワゴン

《レガシィ ツーリングワゴン》といえば、ステーションワゴンの中心的な車種。
ワゴン市場はミニバンに押されて縮小傾向だが、レガシィだけは堅調に売れている。
その背景にあるのは、ほぼ毎年マイナーチェンジを行うことだろう。
しかも快適装備や価格の変更だけでなく、走りに関係したサスペンション、エンジンにまで及ぶ。
レガシィは細かな改良を加えながら常に進歩しているからだ。

◆本文:渡辺陽一郎
◆データ協力:ガリバー自動車流通研究所
◆総合ディレクション:佐藤 誠(from ガリバー自動車流通研究所)

知の巻:レガシィ ツーリングワゴンが人気の理由

初代から高い人気を誇るツインカムターボが、4代目でさらに熟成!!
さらに、補強されたボディー骨格が乗り心地と走行安定性の向上を果たす
レガシィ ツーリングワゴン
リセールバリュー: 48%〜58%

現行レガシィツーリングワゴンの登場は03年5月。すでに3年以上が経過したことになる。その割にリセールバリュー(予想下取り査定額)は高水準で、3年後の段階で新車価格の48〜54%という予想だ。登場した直後なら話は別だが、3年を経てマイナーチェンジを受けたクルマが50%前後の下取り査定なら、好条件で売却できる部類に入るだろう。
ベストグレードはツインカムターボエンジンを搭載する「2.0GTスペックB」。レガシィのイメージリーダーモデルで、しかも新車価格が329.7万円に達するため、中古車を求めるユーザーも多い。それが中古車価格を押し上げ、有利な下取り査定に結び付くワケだ。メーカーオプションの「HDDナビ」をセットすると、下取り査定はさらに50〜55%程度まで高まるのがポイントだ。

レガシィツーリングワゴンは水平対向4気筒の2000ccシングルカム/ツインカム/ツインカムターボ、水平対向6気筒の3000ccという4種類のエンジンを用意する。駆動方式は全車が4WDだ。
初代モデルから2000ccのツインカムターボを搭載し、4代目になった今でも高い人気を得ている。もっとも、現行型に切り換わって2000ccのツインカムも性能を向上。バランスの良いクルマに仕上がった。
06年5月のマイナーチェンジで採用された「SIドライブ」は、2000ccのツインカムターボと3000ccに装着される。動力性能を抑える「インテリジェント」、最高出力を発揮できる「スポーツ」、さらに反応の鋭い走りを楽しめる「スポーツシャープ」という3つの走行モードがあり、ドライバーが走行状態に応じて使い分けられる仕組みだ。ツインカムターボでは、インテリジェントモードだとターボの過給圧が適度に抑えられ、市街地ではアクセル操作に基づくトルクの変動が抑えられて扱いやすい。このモードを選択すると、実用燃費を5〜13%も向上させる効果がある。
ただし、必要な時に高い出力が得られるのもターボ車のメリットだから、深くアクセルを踏んだ場合は、自動的にインテリジェントからスポーツモードに切り換えるべきだろう。
ボディー骨格の補強もあって、乗り心地と走行安定性のバランスがさらに良くなった。とりわけベーシックな「2.0i」では、以前の曖昧な操舵感を改善。フィーリング、走行安定性ともに向上している。

レガシィ ツーリングワゴン

SPECIFICATIONS

[代表グレード: 2.0GT スペックB]
■ 全長×全幅×全高: 4680×1730×1475(mm)
■ エンジン型式:EJ20
■ 排気量:1994(cc)
■ 最大出力:260(ps)
■ 最大トルク:35(kg-m)
■ 燃費:12(km/l)
■ 定員:5(人)

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比の巻:ライバルとの比較

ホンダ車らしい走りの良さが人気のアコードワゴンは02年登場なのに高リセール
一方のアテンザスポーツワゴンはハンドリングにキレがあり、俊敏さを楽しめる

VS ホンダ アコードワゴン

ホンダ アコードワゴン
リセールバリュー: 46%〜53%

アコードワゴンは、ホンダ車らしく走りの良さを特徴にしている。特に注目されるのが走行安定性で、発売時点から素性の良い動きを見せた。また、外観は直線基調で仕上げ、リヤゲートの角度も立たせている。リヤシートの取り付け位置が少し前寄りで足元空間は狭めているが、ラゲッジスペースはかなり広い。
ベストグレードは最上級に位置する「タイプS」。最高出力が200馬力に達するスポーティな2400ccエンジンを搭載し、ホイール&タイヤサイズも17インチ。アコードワゴンの魅力を前面に押し出したグレードだ。
それだけに下取り査定も高く、3年後の段階で新車価格の46〜53%程度。アコードワゴンは02年10月の登場とあってレガシィツーリングワゴンよりも基本設計が古いから、このリセールバリューは立派なものだ。

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VS マツダ アテンザ

マツダ アテンザ スポーツワゴン
リセールバリュー: 29%〜41%

アテンザは欧州市場を視野に入れたミドルサイズカー。スポーツワゴンのほかにも、5ドアハッチバックのスポーツとセダンが用意される。ボディーは3タイプと豊富な設定だ。
全幅のワイドな3ナンバー車だから室内もゆったりしており、登場直後に比べると後輪の踏ん張り感が増して走行安定性も向上した。初期モデルで感じた切れの良いハンドリングも健在だから、安定指向の強いアコードワゴンとはひと味違った俊敏な運転感覚を楽しめる。
ベストグレードは18インチサイズのホイール&タイヤを装着するスポーティな「23Z」。いかにもアテンザらしい、渋い雰囲気を備えた走りの楽しいグレードだ。
3年後の下取り査定額の予想は、新車価格の29〜41%程度。レガシィやアコードに比べて10%前後も下がるのは、購入時の値引き額が大きいことに基づく。このようなクルマでは、買い取り店を活用して査定額を高めると良い。

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選の巻:オススメ乗り換えプラン

4年に一度のビッグマイナー定例化により人気は継続!
よってリセールバリューの急激ダウンはないはず!?
オススメグレード
2.0GT スペックB(\3,297,000) ★★★★★
オススメオプション
UVカット機能付濃色ガラス(¥15,750)
クリアビューパック ※3(¥31,500)
LEGACYビルトインHDDナビゲーションシステム ※5(¥283,500)
大型サンルーフ(電動チルト&スライド式)(¥136,500)
★★★★
オススメボディカラー
サテンホワイト・パール
オブシディアンブラック・パール
★★★
合計 オススメオプションを装着した場合の
リセールバリュー
\3,764,250 50%〜55%
ガリバー自動車流通研究所所長

ガリバー自動車流通研究所
鈴木詳一 所長

ビッグマイナーが行われたレガシィシリーズですが、2003年の登場から早3年。他メーカーの一部車種では4年に一度のフルモデルチェンジサイクルが守られているため、見方によってはモデル末期とも言えます。
しかし、スバルは比較的モデルサイクルが長く取られ、新型レガシィもこのタイミングでビッグマイナーを加えてきたということは、まだまだ継続販売していくはずです。継続販売されていくということは、将来登場するであろうニューモデルへ目移りすることなく人気は継続していくので、リセールバリューが急激にダウンするということはないでしょう。

極の巻:中古車購入には…

新たに搭載された機能が本当に買いかどうか…。
100万円の価格差を考えて、中古車も検討に入れるべき。
■ レガシィのライバルはやっぱりレガシィ

スバル レガシィ ツーリングワゴン 2.0GT スペックB 2003年式

中古車相場:
135.9万円 〜 282.2万円
(06/06現在)

スバルファンに“スバリスト”という名前が付くように、他の自動車ブランドとは一線を画したファン層がいるのがスバルの強みでもあるように、やっぱりレガシィのライバル最右翼として挙げられるのはレガシィです。現行型は2003年登場ということから中古車市場でも徐々にタマ数が増えてきたため探し安くなっています。また、価格も新車と比較して100万円近く安く購入できるものも多く、予算的なメリットが高くなっています。今回はビッグマイナーということで車体の基本は2003年デビューのモデルと同じです。今回新たに導入された「SI-DRIVE」やフロント&リア周りのデザイン改修などと比較して、その機能が“買い”であるかどうか。100万円という価格差は大きいものなので、プラスアルファの機能に魅力を感じないのなら2003年〜2004年の中古車を狙うのがオススメです。

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まずは賢く買える価格を知ろう
スバル レガシィ ツーリングワゴン
( 2.0GT スペックB )
¥3,297,000
レガシィ ツーリングワゴン
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