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【ステップワゴンの選び方】06/5/18「一部改良」のポイントは
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「低床・低重心レイアウト」を新採用し05年5月に登場した3代目ステップワゴン。
初代・2代目モデルがシンプルな箱型ボディで自らの機能性の高さをアピールしていたのに対し、3代目では75mmも車高を下げるなど、ガラリと大胆に趣きを変えてきたのには心底驚かされたものだ。この変身ぶりに一部では売れ行きを心配する声すら聞かれたほど。しかしそれも杞憂に終わったようで、相変わらずの人気モノぶりを示しているのはご存知の通り。
そんな中デビュー1年を迎えた06年5月18日に行なわれた一部改良では、パワースライドドアの標準装備(Bタイプを除く)やHondaスマートキーシステムの設定など、実用面でいっそうの充実が図られたのがウレシイニュースだ。
【ステップワゴンの選び方】グレード構成は
基本グレードはシンプルでB、G、2.4Zの3ツ。さらにGグレードにはさらにLパッケージ、Sパッケージ、LSパッケージの3ツのパッケージオプション設定が用意されており、全部で6グレードの展開となる。BとGは2.0リッター、24Zは2.4リッターの各i-VTEC DOHCエンジンが搭載される。2.0リッターには電子制御の4速ATが、2.4リッターには7スピードモード付きCVTが搭載される。全てのグレードでFFと4WDの2つの駆動形式を選ぶことが出来る。なおFFと4WDの価格差は全て262,500円となる。
(※以下特記のない価格は全てFF車・消費税込みの数値)
Bは装備のほとんどつかないシンプルなグレード。ドレスアップベースや貨客両用のユーザーなど特殊なニーズに対応する。価格は199.5万円。
Gは前記のようにパワースライドドア(助手席側)やリア5面のプライバシーガラスなどのベーシックな装備が一通り揃う。価格は210.0万円。
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G Lパッケージでは、パワースライドドアが運転席側にもつくほか、セキュリティアラーム、運転席シートリフター、撥水フロントガラス、親水/ヒーテッドドアミラー、リアスピーカーなどの快適装備がつく。220.5万円。
いっぽうのG Sパッケージではディスチャージヘッドライト(HID)やフォグライト、エアロパーツにダーククローム調メッキ(ドアノブなど)、ドアミラーウィンカー、ダブルホーンなどのドレスアップ系装備が満載だ。価格は229.95万円。16インチアルミホイール・タイヤとセットで235.2万円。
さらにG LSパッケージでは、その名の通りLパッケージとSパッケージの装備を兼ね備えた上級スポーティ仕様となる。価格は239.4万円。16インチアルミとセットで244.65万円となる。
24Zはその名の通り2.4リッターエンジンを積むハイパワーバージョン。装備はG LSパッケージに準じており、加えて16インチアルミが標準となるほか本革巻ステアリングホイールやシフトレバーが採用される。価格は255.15万円。
【ステップワゴンの選び方】オススメグレードは
200万円を切る価格設定のBは一見魅力的だが、構成の項で書いたようにやや特殊なグレードであり、G以上のグレードから選んだほうが無難だといえる。またミニバンの場合一般にエアロ付きのほうがリセールバリューに有利であり、その視点で言うとズバリオススメはG Sパッケージだ。しかしVSA(横滑り防止装置)や追突軽減ブレーキなどの安全装備をオプションでも装着することが出来ない点が惜しい。その場合、これらの装備が設定出来るG Lパッケージに純正もしくは社外品のエアロパーツをつけるか、同様に安全装備が設定可能なG LSパッケージという選択肢もある。
24Zは、ライバル車「トヨタ ノア」「同ヴォクシー」「日産 セレナ」にはない2リッター超の排気量が魅力的だ。ただし価格的には200万円台後半に突入。ナビなどのオプション装備をつける事を考えると、より上級なLクラスミニバンも視野に入ってくる価格帯に近づいてしまう。迷った場合、出来れば新車ディーラーで2リッター車との比較試乗もしてみて、2.4リッターの必要性を判断すると良いだろう。
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オプション選びには注意が必要
ステップワゴンのカタログや価格表を見ると、たくさんのメーカーオプション設定のリストに驚かされるはずだ。中でも、イマドキ必須のアイテムとなったカーナビゲーションシステムについては、全グレードでオプションとなっている点は注意が必要だ。2、30万円以上というものだけに、これが付くと付かないとでは総支払い額に大きな影響を与える。メーカーオプション・ディーラーオプションなど様々な選択肢があるから、予算に応じて上手く選択したい。メーカー純正のナビをつけると多機能な集中操作が可能なプログレッシブコマンダーが付く。セットオプションとなるため少々お高めだが、出来ることならこちらを付けることをオススメする。
上にも記した通り、VSA(横滑り防止装置)や追突軽減ブレーキ(CMBS)、サイドエアバッグシステムといった最新の安全装備は装着出来るグレードが限られている。家族や仲間など多人数で乗る機会も多いミニバン。全車標準装備が無理なら、せめて全グレードで設定を設けて欲しいところだが。
以上のことを鑑みると、現時点でのオススメグレードは上記安全装備がオプション設定でき、人気の純正エアロもつくG LSパッケージとなる。ただし長距離ドライブが多いユーザーには24Zもオススメだ。パワフルな走りを誇り、さらに2.4リッター車にのみ搭載されるCVT(無段変速機)独特のシームレスな走りは、長距離の疲労も軽減する効果がある。
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【ステップワゴンの選び方】ライバル車は
ステップワゴンは、5ナンバーの規格寸法に収まる車体サイズを持つ。24Zは排気量の関係で3ナンバーだが、ボディサイズ自体は2.0リッターと変わらない。車高は高めでボディスタイルは四角。小型ながら広々した室内空間が特長だ。ステップワゴンは、そんな5ナンバーBOXタイプミニバンのジャンルを3代に渡り開拓し続けて来た先駆者だ。
ライバルは「トヨタ ノア/ヴォクシー」兄弟。そして「日産 セレナ」が挙げられる。共に最量販価格帯は200万円前半から後半がボリュームゾーンで、まさに4車が真っ向対決する格好となる。厳密にボディサイズを比較するとトヨタ<ホンダ<日産の順で大きさが少し違う傾向にある。特に室内の広さを重視するのなら実車を良く比較検討したほうが良いだろう。また、2.0リッター同士の比較ではなぜかステップワゴンだけが4ATを採用。他の3車はCVT(無段変速機)を採用する。荷物や乗員数の変化があっても、アクセルの開度に応じて自在に適切な回転数に変化するCVTの加速感に対し、4ATのほうは若干劣る面も認められる。気になる方はこちらも比較試乗してみることをオススメする。
価格帯でいうと、少し上のLクラスミニバンも視野に入って来るだろう。同じホンダの「オデッセイ」や「トヨタ エスティマ」、先日マイナーチェンジを行なった「日産 プレサージュ」などは、特にステップワゴンの上級仕様2.4Zと競合する。5ナンバーボディ(※ナンバーは3ナンバー)ならではの取扱いやすさを取るかどうかが決め手となるだろう。
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代表グレード
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G LSパッケージ(FF)
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ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
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4630x1695x1770mm
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車両重量[kg]
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1530kg
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総排気量[cc]
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1998cc
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最高出力[ps(kw)/rpm]
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155ps(114kW)/6000rpm
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最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
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19.2kg-m(188N・m)/4500rpm
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ミッション
|
電子制御4速AT
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10・15モード燃焼[km/l]
|
12.2km/l
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定員[人]
|
8人
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消費税込価格[万円]
|
239.4万円
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発売日
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2006年5月18日(一部改良)
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レポート
|
徳田 透(CORISM編集部)
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ノアのカタログ情報
- 現行モデル
- 令和4年1月(2022年1月)〜現在
- 新車時価格
- 267.0万円〜389.0万円
ノアの在庫が現在282件あります
以下車両の保証内容詳細は画像をクリックした遷移先をご確認ください。