脱力系ムーヴ「ムーヴラテ」

 ムーヴ、ムーヴカスタム、ムーヴラテ・・・3つの顔を持つ「ムーヴの選び方」小特集。ラストはカワイイマスクの癒し系「ムーヴラテ」だ!
ユーザーのニーズに合わせ、きめ細かなラインナップを揃えるダイハツ ムーヴシリーズ

癒し系というより『脱力系』!?ムーヴラテ

にっこり微笑むムーヴラテのフロントシート

 同じムーヴ名を名乗りながら、他シリーズとは全く異なる外観を持つのがムーヴラテ。ボディパネルもほとんど共通なものは使用していないという。
 甘〜い名前からも想像出来るように、ターゲットは女性ユーザー。04年に追加された新しいラインナップだ。キュートなスタイリング、癒し系のインテリア・・・ムーヴカスタムとはまるで正反対な肩の力の抜け具合。癒し系というより、いい意味で「脱力系」という感じがおもしろい。
 しかも、CMキャラに元祖脱力系女性ユニット「パフィー」の大貫亜美を選んだダイハツのセンスにも脱帽!

ムーヴラテのグレード構成

脱力系ムーヴ「ムーヴラテ」

 モデル構成はムーヴに準じ、エンジンラインナップは2種類。駆動方式はほとんどのグレードでFF(前輪駆動)と4WD(4輪駆動)の2種類から選ぶことが可能だ。なおMTはなく、全て4速ATと組み合わされる。

 グレードはベーシックな「L」と高級グレードの「X」、エアロ装着の「Xリミテッド」、さらに3気筒DOHCターボエンジンを搭載した「RS」の4タイプだ。これにXベースの特別仕様車「MOYU(モユ)」が加わる。なおRS以外のモデルには3気筒DOHCエンジンが搭載される。

COOLシリーズの追加でより磐石な体制に

「チョイ悪」ラテこと「ムーヴラテCOOL」シリーズ

 いっぽう05年、ムーヴカスタムに相当する「チョイ悪」ラテこと「ムーヴラテCOOL」シリーズも追加された。
 グレードは「COOL」とターボ付きの「COOLターボ」の2つ。アルミホイールやメッキパーツの多用、内装の質感アップなど、カジュアルなムーヴラテシリーズの中でも「COOL」さを訴求したちょっとエレガントなグレードだ。このシリーズの投入でより幅広いニーズに対応出来ることになり、さらに磐石な体制となった。
 ちなみにCMキャラは同じくパフィーの「チョイ悪」担当?吉村由美。こちらのセレクトも絶妙過ぎる!

ムーヴラテのオススメグレードは

ムーヴラテのオススメグレードは・・・

 L(100.8万円・FF)はデュアルエアバッグ、パワーウィンドウ、キーレスエントリー、CDステレオなど一通りの装備は付く。しかしABSがオプション設定となるほか、インパネ周りも簡素になるのが残念。
 これに対してX(112.35万円・FF)はドアミラーウィンカーやプラズマクラスター付きオートエアコン、インパネのデザインにあわせたインテグレートCD/MDステレオなど快適装備も充実している。
 これに3気筒ターボエンジンを追加したのがR(143.85万円)だ。サイドシルのスカート(メーカーではストーンガード、と呼ぶが)が追加されるほか、運転席のシートリフターとチルトステアリングがセットのアジャスタブルパックが標準装備となる。
 なおXリミテッド(122.85万円・FF)はXをベースに14インチアルミホイールやエアロパーツなどを加え、見た目上はRS風になったモデルだ。

「ムーヴラテCOOL」の本革・スウェード調ファブリックシート

 いっぽうCOOLシリーズは2種のみというシンプルな構成になる。ターボなしの標準グレード(127.05万円・FF)は基本的にベースのムーヴラテXグレードに準じた装備構成だが、さらにCOOL独自の本革・スウェード調ファブリック(!)シート、フロントメッキグリルや14インチアルミホイールなどが追加される。
 いっぽうのターボ(147.0万円・FF)は15インチミニライトホイールやディスチャージヘッドランプ、MOMO製革巻きステアリングなどの装備が加わるなど、こだわり派向けに充実した内容となっている。

脱力系ムーヴ「ムーヴラテ」、オススメグレード『MOYU』

 お買い得なLも良いが、あえてムーヴではなくムーヴラテに乗るからには、内装の統一感にもこだわってみたい。となると「X」がオススメになる。また、カラーコーディネイトにこだわった限定車「MOYU」(萌ゆ!)もお買い得な設定だ。
 いっぽうのCOOLシリーズは、上級グレードという位置付けだが、軽としてはやや割高な印象もある。単にエアロ付きのムーヴラテが欲しいというのなら「Xリミテッド」「RS」とも比較検討すべきだろう。

脱力系ムーヴ「ムーヴラテ」とCMキャラクター「PUFFY」大貫亜美
 ムーヴラテのイメージキャラクター「大貫亜美」(新型車発表会にて)。若奥様向けエッセには黒木瞳、独身OLさん向けミラジーノには森山未來、ヤンママ向けタントに工藤静香・・・どうしてダイハツはこうもCMキャラクター選択が絶妙なのだろう!
脱力系ムーヴ「ムーヴラテ」
 ムーヴラテはボディカラー名も凝ったカワイイ名前が設定されている。例えば写真の黄色いボディカラー、その名も「バナナシェイクメタリック」! 他にもカシスフィズ、アプリコットキャンディなど美味しそうな?名前が続々と。
脱力系ムーヴ「ムーヴラテ」
 安全性へのこだわりもダイハツのジマン。その名も衝突安全ボディ『TAF(タフ)』。クルマ対クルマ、しかも大きな普通乗用車相手の衝突実験でも、十分な生存空間を確保。その他欧州や国内の衝突安全基準は余裕を持ってクリアしているという。
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達人プロフィール: 徳田 透
職業:町のクルマ好き
1歳の誕生日、母に抱えられ出かけて以来、一度も欠かさず東京モーターショーに通い、『自動車ガイドブック』を絵本代わりに育つ。クルマ以外にも鉄道・バスといった陸を走る乗り物ならみんな大好き。単なる「マニア」とも言う。