フロントグリル周辺をリファインしたNEWオデッセイ Lタイプ
リヤゲートには細いガーニッシュが追加された

リヤゲートには細いガーニッシュが追加され、リヤビューの質感が高まっている

アブソルートはヘッドライトがスモークタイプとなった

アブソルートはヘッドライトがスモークタイプとなり、より精悍さを増している

Mにアブソルート風のエアロを装着したMエアロパッケージ

特別仕様車からカタログモデルになったMにアブソルート風のエアロを装着したMエアロパッケージ

約半年振りに復活した廉価グレードのBタイプ

約半年振りに復活した廉価グレードのBタイプ。ミラーがブラックなので安っぽさは否めない

Mタイプのインパネ。インテリアに大きな変更点はなかった

インテリアには大きな変更点はなかったが、内装色には新色が追加されている

新たに設定されたインテリアカラーのビスタ。

MタイプととLタイプに新設定された鮮やかなビスタ色のインテリアカラー

リヤコンビランプはLEDを採用したクリアレンズになった

リヤコンビランプにはLEDを採用し、リヤゲートにも新たにガーニッシュが追加された

流行のドアミラー内蔵ウインカーを全車に採用した

流行のドアミラー内蔵ウインカーを全車に標準装備した

フロントマスクとリヤコンビランプを一新

1月にエスティマ、2月にMPVとライバル達が続々とフルモデルチェンジを行ってきたのに対抗すべく、元祖ミニバンのオデッセイが現行型初のマイナーチェンジを実施した。今回のマイナーチェンジでは、事前情報でもお伝えしたとおり、1.エクステリアの変更 2.アブソルートの強化 3.新グレード追加が主なポイントとなる。

エクステリアの変更はフロントマスクやテールゲートのデザインを一新し、よりシャープな印象を強めている。マイナー前のモデルは、太いメッキのラインがグリルの上部に置かれていたが、マイナー後のモデルでは、最近のホンダ車のトレンドを取り入れ、フロントグリル中央のホンダエンブレムの左右に太いメッキのラインをあしらっている。さらに人気のドアミラーウインカーも全車に採用した。

リヤ回りではリヤコンビランプにLED内蔵のクリアレンズを採用し、リヤゲートにも赤いガーニッシュを装着。さらに、そのガーニッシュの中央にはオデッセイの車名が派手に刻まれている。リヤバンパーの形状も変更され、下部にリフレクターが装着されたことで、より低重心を感じさせるデザインに進化している。

インテリアデザインには大きな変更点はないものの、LやMタイプにお洒落なビスタ色と落ち着いたダークグレーの内装色を新設定。アブソールートには質感の高いウォームグレーを新たに専用設定している。

アブソールートに18インチタイヤを装着!サスペンションも改良

今回のマイナーチェンジでは残念ながら、全車的にエンジンやミッションなどのパワートレーンには手が加えられていない。だが、走りのグレードのアブソルートについては、サスペンションやタイヤを中心に大幅な改良が加えられている。

アブソルートのタイヤは17インチから18インチにサイズアップが図られており、それに合わせてスプリングやダンパーの減衰力特性、さらにはステアリングギヤレシオまで大幅に変更されている。その結果、タイヤの扁平率を下げ、ホイールをインチアップしながらも、しなやかなフットワークを実現しているという。

また、フロントグリルやリヤガーニッシュをクロームメッキ化し、リヤコンビランプやヘッドライトをスモークタイプとすることで、より標準車との差別化を図っている。ただし、アブソルート専用に用意されていた、レッドのメーター照明は廃止され、全車ブルー照明となった。

廉価モデルとお買い得なM エアロパッケージをグレード化

今回から、ふたつのグレードをカタログモデルとして追加した。ひとつは、2005年9月の小変更時に消滅していた廉価グレードのSを、Bというグレード名に変更して復活させた。Bグレードを追加することで、オデッセイは価格の下限を225万7500円まで引き下げ、ライバルのMPVよりも低めの価格帯を実現している。

そしてもうひとつは特別仕様車として登場していた、Mにアブソルート風のエアロパーツを装着した、M エアロパッケージをカタログモデルに昇格させた。このエアロパッケージも、MPVの23Cにターボの外観をまとった23C スポーティパッケージと思い切り競合しそうなグレードだ。

今後もこのクラスは、高級感のエスティマ、コストパフォーマンスのMPV、そして立体駐車場にも入る低い全高が武器となるオデッセイの三つ巴の戦いになってきそうだ。新型が出て間もないライバルの優位性は、しばらく続きそうだが、オデッセイもマイナーチェンジにより商品力を高めているので、まだまだ見逃せない存在となった。

新車見積もりはこちら
代表グレード
M
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
4770×1800×1550
車両重量[kg]
1620
総排気量[cc]
2354
最高出力[ps(kw)/rpm]
160(118)/5500
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
22.2(218)
ミッション
CVT
10・15モード燃焼[km/l]
12.2
定員[人]
7
税込価格[万円]
241.5
発売日
4月13日
レポート
岡島裕二
写真
ホンダ技研工業