シトロエン C2
シトロエン C2

やはりフランスのコンパクトカーは存在感が違う! 可愛らしいのはもちろんであるが、しっかり感の漂う存在感を醸し出している。

シトロエン C2

伝統的なのっぺりしたマスクは、このクルマがまぎれもない「シトロエン」であることを示している。非常に温和な表情でありながら、安っぽい感じがしないのは立派! 日本車も見習ったらどうだろう?

シトロエン C2

切れ上がったサイドウィンドウのライン処理は、ビビッドな躍動感にあふれる。これはC2特有のモノで、コンパクトサイズのなかで強烈な個性を放っていると言える。

シトロエン C2

ストンと安定感のあるリアスタイル。奇をてらったわけではないのに、どこにもない造形美を実現。「思わず振り返ってしまう後姿」とはこのことか?

シトロエン C2

日本のコンパクトカーも最近は素敵なデザインが増えてきているけれど、本当のヨーロピアンハッチの前にはかすんでしまう……。このC2を見てみれば、後姿にキリリとした表情が漂い、ヨーロッパの文化を感じさせるのである。違いも納得!

スタイル インテリア 走り&メカニズム

 シトロエンはプジョーの傘下にある比較的小規模の自動車メーカーながら、特徴あるクルマ作りで知られている。ラインナップの幅は広いものの、コンパクトカーを中心とした車種構成で、日本でも小さめのクルマが良く売れている。その小さめのC2とC3がマイナーチェンジを受けた。
 C2とC3は同じプラットホームを採用するモデルだが、C3が丸みを帯びたデザインで女性向けのクルマであるのに対し、C2はシャープなデザインで男性向けのスポーティなクルマというイメージがある。今回のマイナーチェンジではC2にスポーティグレードのVTSが追加設定された。これは従来の1.6Lエンジンにチューニングを施すことで、パワーアップを図った1.6Lエンジンを搭載したモデル。足回りなどもスポーティな仕様が与えられている。
 今回のマイナーチェンジでは、C2の外観はほとんど手が加えられていない。わずかにテールランプのレンズカバーの色が変更された程度。VTSには専用のタイヤとアルミホイールが装着されており、これによって外観の差別化が図られている。

代表グレード
1.6 VTS
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
3,670mm×1,660mm×1,460mm
車両重量[kg]
1,100kg
総排気量[cc]
1587cc
最高出力[ps(kw)/rpm]
125ps(90kw)/6,500rpm
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
14.6kg-m(143N・m)/3,750rpm
ミッション
5MT
定員[人]
4人
税込価格[万円]
230万円
発売日
2006/2/24
レポート
松下 宏
写真
森山 良雄
スタイル インテリア 走り&メカニズム