シリーズの中核 「標準型」ムーヴ

 ムーヴ、ムーヴカスタム、ムーヴラテ・・・実に3つの顔を持つ「ムーヴの選び方」小特集。第二弾は標準「ムーヴ」を徹底分析だ!
ユーザーのニーズに合わせ、きめ細かなラインナップを揃えるダイハツ ムーヴシリーズ

老若男女にオススメ

ユーザーのニーズに合わせ、きめ細かなラインナップを揃えるダイハツ ムーヴシリーズ

 シリーズの中核となる「標準型」ムーヴはデビュー当時から続くベーシックタイプだ。現行型のデビューは02年10月。これで3代目となる。04年12月末にはマイナーチェンジを実施。この時、内外装をリフレッシュしたほか、環境性能の向上、グレード体系の見直し等が行なわれている。

ムーヴのグレード構成

跳ね上げ式ではなく、使い勝手を重視し横開き式リアドアを採用するダイハツ ムーヴシリーズ。

 標準タイプの「ムーヴ」のエンジンラインナップは2種類。駆動方式は全てのグレードでFF(前輪駆動)と4WD(4輪駆動)の2種類から選ぶことが可能だ。なお5速フロアMTを「L」で用意するほかは、全て4速コラムATと組み合わされる。 

軽随一のクオリティを誇るダイハツ ムーヴのインパネ

 グレードはベーシックな「L」とターボエンジンを搭載した「Lターボ」、高級グレードの「X」の3タイプ。これにLベースの特別仕様車「VS」が加わる。エアロパーツや14インチアルミ、メッキグリルなどが付いた「チョイ悪」風ムーヴだ。
 なおLターボには3気筒DOHCインタークーラーターボエンジンが、それ以外は3気筒DOHCエンジンが搭載される。

ターボ付き、ターボなし どっちを選ぶ!?

ダイハツ ムーヴのゆったり広々インテリア

 軽自動車のグレード選び、ポイントは乗る人の行動範囲だ。これはどの軽自動車にも言えること。例えば、通勤路が空いた郊外路や登坂路、高速道路が含まれているなら、迷わずターボ付きモデルをオススメする。いっぽう、近所の買い物や送迎、あるいは平坦なコースが中心の通勤路、このような用途が中心ならノンターボエンジン車でも必要十分だ。

ムーヴのオススメグレードは

ムーヴのオススメグレードはコレ!「ムーヴVS」

 Lはベーシックグレードとはいえ、デュアルエアバッグ、パワーウィンドウ、キーレスエントリー、CDステレオなど一通りの装備は付く。100.8万円(FF・4AT)。

 ターボエンジン付きグレードはLターボしかない。したがってターボなら自動的にコレになる。装備はLに順じ、112.35万円(FF・4AT)。

 限定車の「VS」にも注目しておきたいところだ。コレは先にも書いたように「チョイ悪風ムーヴ」。「ムーヴカスタム」の普及版ともいえるだろう。外装のドレスアップに加え、ムーヴの他グレードにはないタコメーター(回転計)が付くほか、CD/MDステレオも装着されるなど専用装備も多い。エアロとはいえムーヴカスタムほど派手でもないのも好感が持てる。それでいてベースグレードLの7.35万円高の108.15万円(FF・4AT)と、買い得感も高いのだ。検討する価値はあるだろう。

 上級グレードXはLの装備に加え、プラズマクラスター付きオートエアコン、CD/MDステレオ、13インチアルミなどが加わる。価格は15.75万円高い116.55万円(FF)。1.3リッタークラスのコンパクトカーと同価格帯となってしまい買い得感はやや薄くなる。
 オススメはLとVSとなる。

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( 次回は「ムーヴカスタム」をご紹介予定! )

達人プロフィール: 徳田 透
職業:町のクルマ好き
1歳の誕生日、母に抱えられ出かけて以来、一度も欠かさず東京モーターショーに通い、『自動車ガイドブック』を絵本代わりに育つ。クルマ以外にも鉄道・バスといった陸を走る乗り物ならみんな大好き。単なる「マニア」とも言う。