BMW325iツーリング
BMW325iツーリング

世界で唯一、直6エンジンにこだわり続けるBMW。それだけに、シュィーンとウルトラスムースに回るエンジンは、官能的だ。

BMW325iツーリング

FR車らしい気持ちの良い走りは、ワゴンボディでも同じ。次のコーナーが待ち遠しくなるほどだ。

BMW325iツーリング

動力性能的には十分に満足いく。後から発売されるという、320iツーリングにも注目だ。

スタイル インテリア 走り&メカニズム

正確無比のハンドリングは、ワゴンボディでも変わらない。

 搭載エンジンは2.5Lの直列6気筒DOHC。今ではまともに直列6気筒エンジンを作っているメーカーはBMWだけになってしまったが、そのこと自体がBMWのスポーティな走りに対するこだわりを表現するものといっていい。インテークバルブのリフト量を無段階に調節するバルブトロニックを採用するのは、ほかの最新のBMWエンジンと共通。これによって燃費の良い走りと十分な動力性能を両立させている。
 160kW/250N・mの動力性能はボディに対して十分に見合ったもの。いかにも直6エンジンらしい滑らかな吹き上がりはとても気持ちの良いもので、レッドゾーンの始まる7000回転あたりまで一気に吹き上がっていく。排気量の余裕がもたらす十分なトルクと合わせてエンジンの素性の良さが感じられる。6速ATの変速フィールにも全く不満はない。
 市街地を中心にした試乗だったが、乗り心地と操縦安定性が高い次元でバランスされているのはさすがという印象。しっかりした手応えでレスポンスに優れたステアリングも、BMWならではのスポーティさだ。


●お勧め

 3シリーズのツーリングは現在はまだ325iツーリングだけの単一グレードの設定で選択の余地はない。将来的には価格的な買いやすさで320iツーリングが売れ筋になるとみられる。
 ただ、セダンでも指摘したことだが、ボディの全幅が1800mmを超えているのはあまりに大きすぎる。ワゴンでは使い勝手を考えると一定の大きさが必要だが、ここまで大きくなると狭い駐車場などで受ける制約が多くなるからだ。手頃なサイズで使い勝手の良いクルマが欲しい。

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代表グレード
325iツーリング
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
4,525×1,815×1,450
車両重量[kg]
1,580
総排気量[cc]
2,496
最高出力[ps(kw)/rpm]
218(160)/6,500
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
25.5(250)/2,750−4,250
ミッション
6AT
10・15モード燃焼[km/l]
9.9
定員[人]
5
税込価格[万円]
550.0万円
発売日
2005年10月11日
レポート
松下 宏
写真
佐藤靖彦
スタイル インテリア 走り&メカニズム