タイヤには寿命があり、時期が来たら交換しなくてはならない。
多くのドライバーはスリップサイン(専門用語ではウエアインジケータ)が見えたら交換時期だと思っている。実は、そのタイミングでの交換は危険な場合がある。

この記事では、簡単にチェックできる2つの目安をご紹介。また、タイヤの製造日の確認方法についても記載している。
乗員の命を守るタイヤの交換時期はとても重要。ぜひ、参考にしていただきたい記事だ。

この記事の目次 CONTENTS
1.残り溝4mm以下ではハイドロプレーンの可能性が高まる!
2.ゴムは硬くなる。3年経ったらカチカチ?
3.番外編:タイヤの製造日で事故車がわかる?!

ライター紹介

221616 編集部

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1.残り溝4mm以下ではハイドロプレーンの可能性が高まる!

まずは、スリップサインが見えたら交換という目安について。
スリップサインとは、残り溝が1.5mmになると出てくる警告サインである。

交換目安はタイヤの溝が4mm以下

新品のタイヤの溝深さは約8mmだ。それが4mm以下になったら交換時期だと思った方がいい。
つまり5分山である。

高速道路の大雨時は水深25mm?

日本の高速道路はわだち(タイヤ跡)が深い。場所によっては25mmもの深さになっている可能性がある。つまり大雨が降ったら水深25mmになるということだ。

タイヤメーカーでは、せいぜい10mm程度しかハイドロプレーンのテストはしていない。そのため、25mmの水深を高速で走るのは危険極まりない。

わずか70km/hでもハイドロプレーンが起きる

わだちがそこまで深くなくても、溝深さが4mm以下になったら70km/hでもハイドロプレーンが起きる可能性がある。そのため、4mm以下になったらもう換え時だと考えたほうがいい。

タイヤの溝は走るごとに徐々に減るもので、決して増えることはない。

2.ゴムは硬くなる。3年経ったらカチカチ?

もうひとつの目安で、3年経ったら交換時期とされている。全く走っていない、溝は十分にある、といった場合でも3年過ぎたら寿命だ。

日を追うごとにゴムは硬くなっていく

ゴムは自然に劣化してしまうため、日を追うごとに徐々に硬くなって雨の日に滑りやすくなる。晴れているときでもグリップは落ちていき、乗り心地も悪くなる。

オーナードライバーの場合、初めての車検のときには無条件で交換することをおすすめする。毎日徐々に劣化していくため、昨日より今日は性能が落ちていると考えなくてはならない。

3.番外編:タイヤの製造日で事故車がわかる?!

中古で買ったクルマのタイヤが何年経ったものかを知る方法がある。それはタイヤの横っ腹のホイールに近いところに書いてあるセリアルナンバーだ。

セリアルナンバーの下4桁が製造年週

世界中の多くのタイヤは、楕円で囲まれた7桁の英数字が書いてある。この最後の4桁の数字が製造年週を表わす。
最初が第何週か、下二桁が年である。例えば1205だったら2005年の第12週(3月)という意味だ。

この数字は片側だけにしか書いてないため、回転方向指定のタイヤは装着したままだと2本しかチェックできない。
1本だけクルマの初年度登録より新しいタイヤを履いていた場合、事故などで交換したタイヤかもしれない。