2005年FIAプロダクションカー世界ラリー選手権(PCWRC)で日本初の快挙!
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11月10日から13日に開催されたFIAプロダクションカー世界ラリー選手権(PCWRC)「ラリー・オーストラリア」で、日本の新井 敏弘選手(スバル インプレッサ WRX STi spec C)が優勝し、結果、年間を通じてのシリーズワールドチャンピオンに輝いた。
FIA(国際自動車連盟)認定の世界選手権4輪モータースポーツ部門で日本人がワールドチャンピオンとなったのは、なんとコレが史上初!
なお新井選手はPCWRC発足の02年よりスバル インプレッサで参戦しており、03年、04年にはシリーズ2位の実績を残しており、ワールドチャンピオン獲得は悲願ともいえるものだった。
世界を制した男のみなぎる自信
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勝利のニュースから3日。東京のスバル本社にて緊急凱旋記者会見が行なわれた。
会見の席で新井選手はまず「ファンの温かい声援と、インプレッサ WRX STi spec Cという戦闘力の高いクルマのおかげだ」と感謝の言葉を語った。
8年に渡る世界への挑戦で、欧州等の並み居る強豪選手たちと戦ったことで得たものは非常に大きいと新井選手はいう。その結果得たものは、という記者の質問に「N1カーでならどんな相手でも負ける気がしない」と、みなぎる自信のほどを明かしたのが印象的だった。
会見場に同席したSTI(スバルテクニカインターナショナル)の桂田社長も、さらに上のクラスである世界ラリー選手権(WRC)への新井選手起用について「(日進月歩の)WRカーに3年乗っていない差は大きい」としながらも、「当然検討したい」と話す。
その言葉を受け新井選手は「腕は上がっている。昔は離された相手にも、今なら勝てるかもしれない」と心強い言葉で大いにアピールしていた。
果たしてWRCへの進出はあるのか!? 新井選手の来期以降の去就に注目が集まるところだ。
プロダクションカー世界ラリー選手権(PCWRC)と世界ラリー選手権(WRC)の違いについて
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グループN車両によるFIA(国際自動車連盟)公認ドライバー選手権。グループN車両は市販車がベースとなるカテゴリで、エンジン・足回りなどの改造については厳しく制限されるため、ベース車両の戦闘能力が問われるクラスとなっている。ベース車は日本のスバル インプレッサ、三菱 ランサーエボリューションが2大勢力だ。
いっぽう、PCWRCと併催される世界の頂点である世界ラリー選手権(WRC)。こちらに出場する専用の車WRカー(ワールドラリーカー)は、市販車のシャシーこそ流用するものの、改造可能範囲はエンジン・足回り・空力パーツなど多義に渡る。スバルを始めとして、欧州や日本、韓国など世界の数多くのメーカーが参戦している。
取材協力
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スバルテクニカインターナショナル(STI)
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写真
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スバルテクニカインターナショナル(STI)/床尾 一法(CORISM編集部)
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レポート
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徳田 透(CORISM編集部)
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- ページ1: おめでとう! 新井 敏弘選手、日本人初のFIAワールドチャンピオンに
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インプレッサのカタログ情報
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- 現行モデル
- 令和5年4月(2023年4月)〜現在
- 新車時価格
- 229.9万円〜321.2万円
インプレッサの在庫が現在19件あります
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