ラリージャパン仕様の国沢/インプレッサ、写真:太田秀夫

「辛抱」を学んだ男は速くなる?!

チーム国沢のスタッフ達

 さらに! 2日目の午後もメチャクチャに荒れたコースに隠れていた橋の土台(掘れてしまいムキ出しになっていた)を直撃。またしてもバースト。

 されど今シーズンの国沢光宏は”辛抱の人”であります。この歳になって始めて粘ることを覚えました。サービスで待っていてくれるチームのみんなのためにも、可能な限り頑張らなくちゃ! 

 興味深いことに2日目の午後あたりからアンちゃんが読むペースノート、考えなくてもアタマに入ってくるようになる。ペースノートを読むタイミングもバッチリ! 戦闘力の無いラリーカーのためタイムこそ中位なれど、走っていてめちゃ面白いのだ。自分のイメージ通りに走れてきた感じ。やっとラリーになってきました。
 
 そして迎えた最終日。完走を目指し抑えて走ろうと思ったが、無理しなくても気持ちよ〜くアクセル踏めてしまう。特に先の見えない高速コーナーに全開で飛び込むときの楽しさと来たら、こらもう他に例えよう無いほど。

 順位も上がっていく。レグ2終了時47位。SS23終わって44位。SS25で41位。そしてゴールしたら36位! グループNの22位ときた。

 スタート前の目標は60台出場しているグループNのインプレッサ/ランサーの真ん中。これだって皆さんバリバリのラリー車でベテラン揃いだということを考えれば欲張りだと言われたほど。望外の結果と言ってよかろう。ゴール台でも観客の皆さんからの大声援を受け、幸せでありました。

写真:太田秀夫