スズキ エスクード
スズキ エスクード

FRベースの豪快な走りの醍醐味を味わえるNEWエスクード。SUVに走りを求めるのなら、一度は乗ってみたいクルマといえる。

スズキ エスクード

4WD走行モードは、センターコンソールにあるダイヤルで簡単に操作できる。

スズキ エスクード

2.7リッターのV6エンジン。電子制御スロットルを採用し、無駄なトルク変動を抑え運転フィーリングを向上させた。184馬力と25.5kg-mを発生。

スズキ エスクード

シリンダーヘッドを新設計し進化した直4エンジン。ただし、ボディが大きく重いため2リッターではもう少しトルクが欲しいと感じるかもしれない。

スタイル インテリア 走り&メカニズム

山道では少々キツイ2リッター車

 搭載されるエンジンは直列4気筒2LとV型6気筒2.7Lの2機種で従来と変わらないが、2LエンジンにVVT機構が採用されるほか、2.7Lエンジンも改良を受けて進化している。ボディが大きく重くなって1500kgを超えるので、今回のエスクードにジャストフィットするのは2.7Lエンジンのほうだろう。
 2.7Lエンジンは135kW/250N・mのパワー&トルクを発生し、ボディに対して十分に見合った動力性能を発揮する。特設のオフロードコースでの登坂、降坂を試したりしたシーンでも粘り強いトルクと適切なギア比によって元気良く走り抜けることができた。
 特設コースでは4Lロックの走行モードを選んで走る必要があったが、普通の道路を走るときには、少々荒れた未舗装路や雪道などでも、通常走行の4Hモードのままで良い。余分な操作をすることなしに、フルタイム4WDの安定した走りが得られる。
 一般道を走るとすぐに感じるのがオンロードでの走りの軽快感と乗り心地の良さ。乗用車に乗っているのとさして変わらないような走りのフィールを得ることができる。
 富士山麓の山道を走っていると、2Lエンジンの搭載車ではちょっと苦しいシーンもあったが、日常的な使い勝手を考えたら107kWのパワーでも十分。走行状況によってエンジンを回さねばならず騒音レベルが高く感じられることもあるが、大きな不満にはならない。

●お勧めグレード
 クルマとしてのバランスを考えると2.7Lエンジンの搭載車のほう。ボディに見合った動力性能が得られるからだ。ただ、価格や維持費なども含めて現実的に選択するとなると、やはりお勧めは2.0XG。もう少し力強いエンジンがあったほうが良いのは確かだが、決定的な不満を感じるほどではない。リーズナブルな価格と性能クルマといえる。

新車見積もりはこちら
代表グレード
2.0XG
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
4,390×1,810×1,695
車両重量[kg]
1,550
総排気量[cc]
1,995
最高出力[ps(kw)/rpm]
145(107)/6,000
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
19.7(193)/4,000
ミッション
4AT
10・15モード燃焼[km/l]
11.6
定員[人]
税込価格[万円]
220.5
発売日
2005年5月16日
レポート
松下 宏
スタイル インテリア 走り&メカニズム