スズキは、コンパクトSUVのエスクードに、一部改良を施した。今回の改良では、予防安全性能が大幅に向上している。外観や内装の一部も変更された。1グレードしかないシンプルな展開となったエスクードだが、SUVとしては優秀だ。その理由と、エスクードの機能に関するメリット・デメリットを解説している。

この記事の目次 CONTENTS
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1.コンパクトなボディで使い勝手がよいSUV、エスクード
2.ハンガリーから輸入されるエスクード
3.エスクードを売る気がないスズキ?
4.予防安全装備の大幅向上で、クラストップレベルの安全性能へ
5.より精悍さが増した外観デザイン、インテリア
6.購入時は、一定の値引きが条件
7.スズキ エスクード価格

1.コンパクトなボディで使い勝手がよいSUV、エスクード

改良を受けたスズキ エスクードは、2015年にフルモデルチェンジし、4代目となる。
エスクードの特徴は、全長が4,175㎜と短いこと。この全長は、コンパクトSUVの中でもトップレベルの短さだ。
ライバル車となるホンダ ヴェゼルやマツダCX-3よりも、若干短い。
ただし、全幅は1,775㎜で全高は1,610㎜となっているため、SUVらしく存在感があるボディサイズになっている。

全高が高く、都市部での機動性が物足りない

エスクードは短い全長を生かし、最小回転半径が5.2mと小さい。
そのため、狭い道や駐車場でも扱いやすいのが特徴だ。

しかし、全高は1,610㎜と高く、都市部に多い立体駐車場の全高制限1,550㎜を超えている。
立体駐車場に入れないのは、都市部での機動性という部分では少々物足りない。

2.ハンガリーから輸入されるエスクード

スズキ エスクードは、ハンガリーで生産され輸入されている。
欧州では、ビターラという車名で販売されている。

日本マーケットに合わせ、ガソリン仕様に変更

エスクードは従来、1.6Lエンジンを搭載したモデルがあったが、改良後は1.4Lターボのみの設定となった。
ミッションは6速AT、駆動方式は4WDのみという設定は、変更されていない。

1.4Lターボの出力は136ps&210Nmで、なかなかパワフルなエンジンだ。
日本では、欧州と同じハイオク仕様では売れないため、日本マーケットに合わせてレギュラーガソリンに変更されている。
燃費はWLTCモードで16.0㎞/Lだ。

3.エスクードを売る気がないスズキ?

エスクードのグレードは1つだけで、1.4Lターボの4WDしかない。
これほどシンプルな設定は稀(まれ)だ。

エスクードの販売目標はなんと100台/月

グレードが1つしかない設定なのは訳がある。
それは、スズキが国内でエスクードをあまり売る気がないからだ。

エスクードの販売目標は、なんと年間1,200台。月に100台売れればよい、という低い販売目標だ。
これでは、宣伝広告費に高額な費用をかけられないだろう。

エスクードは、ハンガリーから輸入されるモデルだ。
販売目標が低いとなると、販売効率を上げることと、コストを落とすことが求められる。

1グレード設定で在庫リスクを低減させたいスズキ

コストを落とすためには、在庫リスクを低くさせる必要がある。
オプション設定やグレードが多いと、在庫を少なくするのは難しい。
だから、エスクードは1グレード設定となっているのだ。

しかし、スズキの都合はともかく、顧客側としては選択肢が少ないのは非常に物足りない。
結果、販売台数は伸び悩むという悪循環に陥っている。

エスクードは、なかなか魅力的なクルマだ。
コンパクトSUVの人気は高いため、月に100台以上売れるクルマのはずだ。

4.予防安全装備の大幅向上で、クラストップレベルの安全性能へ

今回の改良では、予防安全装備が向上した。
歩行者検知式自動ブレーキを含む先進予防安全装備「スズキ セーフティ サポート」を標準装備したのだ。

従来のエスクードには、歩行者が検知できない自動ブレーキしか装備されていなかった。

その他にもブラインドスポットモニターなどが標準装備化

安全装備は、以下の機能も標準装備されている。

・後側方から接近する車両を検知し警報を発する「ブラインドスポットモニター[車線変更サポート付]」
・駐車場などからバックで出る場合に、自車の後方左右から接近する車両を検知する「リヤクロストラフィックアラート」
・全車速での追従機能を備えた「アダプティブクルーズコントロール[全車速追従機能付]」

安全装備の向上により、エスクードの予防安全性能は大幅に向上した。
このクラスのコンパクトSUVの中では、トップレベルの安全装備だ。

5.より精悍さが増した外観デザイン、インテリア

今回は、デザインも変更されている。
メッキフロントグリル、フロント・リヤバンパー、アルミホイール、リヤコンビネーションランプといった外観デザインも変更されている。

従来モデルと比べると、かなり変更されたという印象を持つだろう。全体的に、精悍さも増している。

質感が向上したインテリア

インテリアは、シート表皮、インパネガーニッシュ、センタークロックのデザインが変更されている。
カラー液晶マルチインフォメーションディスプレイ、ソフトパッド(インストルメントパネル天面)を採用し、質感が向上したのも高評価ポイントだ。

6.購入時は、一定の値引きが条件

エスクードの価格は約7万円アップし、2,658,960円となった。
予防安全装備が大幅に向上し、インテリアの質感もアップしたことなどを考えると、妥当な値上げといえる。

ライバル車との競合で値引きを引き出す

エスクードを購入する場合、注意が必要だ。
ライバル車ほどリセールバリューが高くないため、売却したときの価格にあまり期待できないのだ。

そこで、購入時は一定の値引きをしよう。
ライバル車と競合させて、値引きを引き出すのだ。

価格重視なら中古車がおすすめ

中古車を狙うというのも、賢い選択のひとつだ。
予防安全性能を重視するのであれば、新車がベストだが、価格を重視するなら中古車もアリだ。

とくに、2015年もしくは2016年式の1.6L車は、随分買い得感がある価格で売られている。
多少デザインが変わったとはいえ、現行車なので古臭く見えないのもメリットだ。

7.スズキ エスクード価格

スズキ エスクードの価格は以下の通り。

  • スズキ エスクード価格:2,658,960円