果たして伝説は再現されるのでしょうか?

F1

 盤石と思われたシューマッハの天下が終わり、アロンソの活躍が著しい今年のF1。さらにレギュレーション変更の話なども加わりきな臭いF1サーカスの世界に、またまた大ニュースが舞い込んできました。

 なんと、シューマッハが引退するならばロッシがフェラーリに加入するというのです(8月31日付スポーツ報知)

 なんでも、タリア紙ラ・リパブリカによると、06年に契約が切れるミハエル・シューマッハ(ドイツ)が引退した場合、ロッシと4年8000万ユーロ(約108億円)で契約するとのこと。

 ロッシ。なかなか聞き慣れない名前です。本名はバレンティーノ・ロッシ。イタリア出身のバイクレーサーでして、2001年から2004年までWGP最高峰クラス(500cc、MotoGP)ワールドチャンピオン4連覇。125/250/500(MotoGP)3クラス制覇は史上二人目。現役では最強のライダーといわれている人です。

 現在はヤマハのライダーとして世界最高峰のバイクレースMotoGPで大活躍中。この件に関してヤマハの監督は否定はしていますが(当然ですよね)、オフシーズンに何度もF1のテストドライブを重ねているロッシです。さながらウソと言い切れないのです。

 2輪の最高峰から4輪の最高峰へ。過去にはジョン・サーティースというドライバーがオートバイとF1の両方で世界チャンピオンになっていますが、彼以外でこの偉業を成し遂げている人はいません。

 このジョン・サーティースというドライバーもロッシに負けず劣らず凄い戦歴を持っていまして、350ccクラスで1958年から1960年まで、550ccクラスで1956年と1958年から1960年までチャンピオンになっているのです。さらにその後、二輪から四輪に転向し、、1960年からはフルタイムで F1にロータスでデビューし、1964年にはフェラーリで世界チャンピオンになりました。その後はホンダのF1ドライバーとなり、1967年のイタリアGPで優勝しているのです。

 もし、この報道が真実で、本当にフェラーリのF1にロッシが乗ったとしたら・・・果たしてジョン・サーティスのような活躍をみせるのでしょうか?

(ガリバー自動車流通研究所 所長:鈴木詳一)