国沢ラリーチームのみなさん

アームを曲げてしまうトラブルも・・・。サバイバルレースの結果、感動の9位フィニッシュ!

インプレッサ国沢号

 何て言っても生まれて初めての海外ラリーである。初日でクルマ壊しちゃったらシャレにもならん。グラベル走行の練習も出来ないし。よって絶対壊せない広報車(メーカーに借りる試乗用の車両。壊したら恥)だと思い、抑えながら走ることにした。それにしてもシビれます! 直線長く、5速に入ることさえ珍しくない。それでいて先が見えないような丘も多く(しかも微妙に曲がってたりする)、コースアウトすれば一発で終わりそう。ところが、であります。タイムを見ると決して遅くない。少なくとも「圧倒的にビリ」だった全日本ラリーの序盤と全然違います。
 
 なかでもランサーに乗っているキャンベララリーの常連である伊藤さんとは、勝ったり負けたり。どうやら曲がりくねった道より、気合いで走れる海外の道の方が私の性格に合ってるらしい。

 ただペースノート、めちゃデタラメ。もちろん自分で作ったノートなので責任は私にあるのだけれど、コーナーのキツさが違ってたり、丘の向こう側の状況にミスあったりと、てんで信用できない。その割に滑りやすいグラベル路面に慣れてきたためか、速度は高くなってきた。インチキのペースノートで飛ばしたらどうなるか? こらもうヒドイもん。
 
 そんなに飛ばないと思った場所で60mくらい大ジャンプしたり、ブレーキングポイント間違えて曲がらなくちゃならない道を直進したり……。最後は滑りやすい路面でコースアウト! 道の横の溝に後輪を落とし、アーム曲げてしまう。面白いことに厳しい状況なのは私だけじゃなかったらしい。「サバイバルラリー」とも言われるキャンベラとあって、リタイアにも助けられジワジワ順位が上がって行く。ゴールしたら信じられないことに9位! 初めての国際ラリーということを考えれば望外の順位である。ゴール後のパーティでは「おめでとう!」と、他のチームの人までビールをおごってくれた。どうやって帰ったか、覚えてませんです。