3リッター車は、ATの多段化によりスムースに走れるようになった。

スタビライザーなど、足まわり変更により初期のロールも穏やかになった。

ハイブリッドのエンジン。ハイブリッド車は、一部外観のみの変更だかなので、エンジン回りは基本駅に同じ

さすがに、2.4リッター車では山道は少々キツイ。多人数乗車が多い人には、3リッター車がオススメ。

足まわりの細かい変更で、以前よりコーナーが楽しくなった? 

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5速ATの搭載でより滑らかになった走行フィール、

 搭載エンジンは直列4気筒の2.4LとV型6気筒の3.0Lで基本的に変わらないが、2.4Lエンジンは★★★★と燃費基準+5%を達成して環境性能を高めてグリーン税制の適用車種となったほか、3.0L車には5速ATが組み合わされるようになった。

 5速ATの採用による3.0L車の走りのフィールの違いは大きい。ギアの段数が増えたことでギア比の間隔が小さくなって、変速時のショックの少ないスムーズな変速が可能になった。当然ながら、高速クルージングでの燃費や静粛性も向上している。セダン系では3.0L車に6速ATまで採用される時代だから、ATの5速化は遅すぎたくらいである。

 2.4L車に関しては走りの性能は基本的に変わらない。大柄なボディながら、タウンユースを中心に考えたら動力性能に不満を感じることはない。

 足回りはスタビライザーの接合部分を変更するなどの細かな改良が加えられている。従来のモデルと同時に乗り比べたわけではないので分かりにくいが、ステアリングを切り始めたときの初期ロールが穏やかになった印象がある。アイポイントの高いミニバンだけに走りの安定感の向上は歓迎できる。


●お勧めグレード

 大柄なミニバンの必要性がどれだけあるというのが個人的な感想だが、実際にはこうしたクルマがとても良く売れている。多人数乗車だけでなく、ステイタス性なども人気の理由になっているからだ。

 そのように考えると3.0Lの上級グレードがお勧めだが、価格は300万円を大きく超える。さらに100万円を超えるオプションを装着すると車両価格は500万円に達してしまう。これでは普通のユーザーが簡単に手の届くクルマではない。

 価格なども含めて総合的に考えると、2.4AXのLエディョンがお勧めグレードになる。これをベースにオプションを装着するのが現実的な選択だろう。オプションはデュアルパワースライドドア、HDDナビゲーション、SRSサイドエアバッグ、G-BOOKアルファ、ETC車載器などをニーズに合わせて選びたい。

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代表グレード
MS8人乗り
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
4,840×1,805×1,935
車両重量[kg]
1,860
総排気量[cc]
2,994
最高出力[ps(kw)/rpm]
220(162)/5,800
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
31.0(304)/4,400
ミッション
5AT
10・15モード燃焼[km/l]
8.9
定員[人]
8
税込価格[万円]
342.3
発売日
2005年4月19日
レポート
松下 宏
写真
和田清志
スタイル インテリア 走り&メカニズム