搭載エンジンは直列4気筒の2.0Lと2.4Lの2機種。それぞれにFFと4WDがあり、2.0L車は全車とも4速AT、2.4L車はFF車が7速マニュアルモード付きのCVTと組み合わされ、4WD車には5速ATが組み合わされる。
2.0Lエンジンの動力性能は114kW/188N・m。そこそこパワフルな動力性能を発揮するが、ステップワゴンの走りが気持ち良いのはボディの軽さも関係している。ほぼ同時にデビューしたセレナに比べると100kgも軽いので、走りに軽快感が感じられるのは当然といってもいい。
しかも、重心高の低さが貢献してコーナーでの姿勢も安定しているので、セダンとそう変わらない感覚で運転することができる。開発の狙い通りに仕上げられた走りの良さといえる。
2.4Lエンジンはパワーは2.0Lエンジンと大差ないものの、トルクは排気量に応じた違いがあり、スムーズで良く走る印象。CVTによる滑らかな変速フィールも走りの好感度につながっていると思う。
2.0L車も2.4L車も、これまでのミニバンの走りの常識を打ち破ったクルマといっていい。走りを重視して選ぶなら、ステップワゴンが断然お勧めのミニバンだ。
●お勧めグレード
トルクに余裕がある2.4Lエンジンの搭載車が魅力的だが、価格的にも高くなるので悩ましいところがある。一般的には2.0Lエンジンの搭載車を選ぶのが普通だろう。その場合、選ぶならG Lパッケージ以上のグレードがお勧め。ベースグレードのBはもちろんのこと、Gでもパワースライドドアを装着できないので、ミニバンとしての使い勝手を考えたらG Lパッケージ以上のグレードを選ぶしかない。