若者層に「響く」カスタムシリーズ
ダイハツ工業は、人気の軽乗用車「タント」に「タントカスタム」シリーズを新設定し、6月30日より全国一斉に発売を開始する。
「タント」は2003年11月、「しあわせ家族空間」をコンセプトに登場。誰もがあっと驚く広々室内空間と新ジャンル感あふれるスタイリングが受け入れられ、月販売目標台数5,000台を大きく上回り月平均7,500台という人気ぶりを誇る。そう、今やタントは「ミラ」「ムーヴ」各シリーズと並ぶ、ダイハツを代表するモデルへと立派に成長しているのだ。
今回発売される「タントカスタム」シリーズは、ファミリー層中心の「タント」でフォローし切れていない若年層をターゲットとし、タントシリーズ全体のさらなる底上げを狙う。存在感あふれる力強いスタイル、高級感のある上質なインテリアとするとともに、全車にディスチャージヘッドランプ(ロービーム)を標準装備するなど、ターゲット層に「響く」魅力装備の充実が図られた。
エクステリアは、特にフロント周りに注目したい。ボンネットやフロントフェンダー、ライト周り、バンパーに至るまでタントカスタムの専用パーツが奢られているのだ。
まずはディスチャージヘッドランプと、それに連続させたデザインのフロントグリル、横長のマルチリフレクターハロゲンフォグランプなどにより、ワイド感あふれる精悍なフロントフェイスを演出。大型エアロバンパー(フロント/リア)などのエアロパーツを合わせ、力強いフォルムを実現し、タントシリーズとは全く違う新たな魅力を引き出すことに成功している。
また、フロントフェイスとモチーフを合わせ、リアコンビランプと連続させた大型バックドアガーニッシュ、リアリフレクターなどにより、上質で安定感のあるリアスタイリングとした。その他、ドアミラーターンランプ、メッキドアアウターハンドルを標準装備。また「カスタムRS」には、15インチアルミホイールを標準装備としている。
インテリアは、フルファブリックシート(スエード調)やインストルメントパネル、ドアパネルなどの内装色をブラック基調とし、精悍で質感の高い室内空間を演出。また、大型2眼センターメーター(タコメーター付)やガンメタ塗装センタークラスター、メッキドアインナーハンドルを標準装備。「カスタムRS」には、MOMO革巻ステアリングホイール、オーバーヘッドコンソール、リヤマップランプ(左右)を標準装備とした。
ボディカラーは、新色の「ミスティックレッドクリスタルメタリック(メーカーオプション)、新設定の「アプリコットキャンディメタリック」を含む、多彩な全10色が設定された。価格は、「タントカスタム」が、2WD“カスタムL”の122万8,500円〜4WD“カスタムRS”の165万1,650円となっている。
同時に従来の「タント」シリーズもマイナーチェンジ
従来の「タント」シリーズについても、同時に一部改良が施された。撥水加工の新シート表皮の採用や、運転席/助手席シートバックには格納型ショッピングフックを装備。また、「タントカスタム」シリーズと同様に、セキュリティアラームを全車に標準装備するなど快適性・利便性や基本性能を向上させ、商品魅力の強化を図るなど磐石の体制とした。
その他、「タント」「タントカスタム」全車共通の向上点として、フロントマップランプ(左右)&残照式ルームランプの標準装備や、パワーウインドゥスイッチ(照明付)をインストルメントパネルからドアパネルへ変更し使い勝手を向上。また、吸音天井を採用し、室内の静粛性をより向上させた。
2WD“L”が105万円と、価格は従来からほぼ据え置きとしているのも魅力的だ。